ただ、これほどの短期間で海外旅行をしているのは日本人ぐらいじゃないかという気もしてくる。もし海外で「週末海外している」とか「週末旅行者です」と名乗って「意味わかんない」とでも言われたら、けっこう冷や汗をかいてしまいそうだ。そこでニューヨークに住む日本人の友人に問い合わせることにした。


(イラスト/majocco)
(イラスト/majocco)

「アメリカで週末海外、それも仕事の出張じゃなく旅行としてやってる人って目にする?」

「あまり見ないですね。例えばニューヨークでは、ニュージャージーに国内旅行する人は多いです」

 なかなかレアな感じのようだ。では、アメリカ人は週末海外(旅行)を訳した「weekend travel」という言葉からどんなイメージを抱くのだろうか。今度はネイティブに確認するべくアメリカ人の知り合いに聞いてみた。

丸山「If I use a phrase such as “weekend traveler”, does it make sense to you? Is it a general term?」(もし、私が「週末旅行者」という単語を使ったら、理解できますか? 一般的な言い回しですか?)

知人「What’s it supposed to mean?」(どういう意味?)

丸山「Like, a person who travels to foreign countries on Saturday and Sunday, then goes to work on Monday.」(土日で海外に旅行して、月曜には仕事に行くような人のこと)

知人「Yes, sounds like it. I think that works well.」(そうだね。そんな感じで通じると思うよ。)

 このように意味はわかってくれるので、海外で「weekend travel」とか「weekend traveler」などと表現しても通用することはするだろうが、日本人の旅好きが思っているようなニュアンスは含まれないかもしれない。

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欧米人にはあまりない感覚?