北照高校(北海道)の3人はスキー(アルペン)、白樺学園高校(北海道)の3人はスピードスケートの選手。2校はそれぞれの競技種目の強豪校として有名だ。

 兄弟、姉妹での出場選手が6組いる。うち4組は同じ高校に通っていた。

 スピードスケート女子の高木美帆、 菜那は帯広南商業高校(北海道)の出身。カーリング男子の両角友佑、公佑は岩村田高校(長野)で学び、友佑は金沢大、公佑は国際武道大に進んだ。スキー・ジャンプの小林潤志郎・陵侑は盛岡中央高校(岩手)出身である。

スキー・ノルディック複合の渡部暁斗、善斗は白馬高校(長野)出身。2人とも早稲田大に進んだ。同校OGには、バンクーバー、ソチのモーグル女子で4位だった上村愛子がいる。

 同校の北村桂一校長は喜びを隠さない。

「五輪選手が育つ学校として、新しい歴史を刻んでいただきうれしい。高校生や地域の子どもたちに夢や希望を届けられるレースを期待したいですね」

 ちなみに今大会には、渡部暁斗の妻・渡部由梨恵(札幌第一高校出身)もスキー・フリースタイルパイプ女子で出場する。

 アイスホッケー女子は23人中18人が北海道の高校出身だ。苫小牧東、立命館慶祥、釧路江南から2人ずつ選ばれた。こうしたなかで、日体荏原、都立東大和といった東京勢ががんばっている。

 雪と縁がない地域の高校出身者もいる。スノーボードでは四国、九州の高校から優れたアスリートが生まれた。

 ルーテル学院高校(本)出身の鬼塚雅は、ウェブサイトで自らをこう紹介している。

「熊本県出身のスロープスタイルのスノーボーダー。両親のサポートを受け、5歳から福岡にある屋内施設で腕を磨く」

 いま、早稲田大1年生。海外の大会で数々の大技を披露し、2015年の世界選手権で優勝した。金メダル候補として期待されている。

 片山來夢は静岡県焼津市出身で、小学校卒業後、愛媛県東温市に「スノーボード留学」した。市内のスノーボードの室内練習場「アクロス重信」(現在は閉館)に通って腕を磨くためだ。県立東温高校を経て、バートン(スノーボード用品輸入販売)に所属している。2015年にはワールドカップで優勝した。

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高校1年生の選手も出場