「もし、先輩方に文句を言うような人がいれば、自分が受けて立ちます。自分に全てぶつけてください! 先輩に心ない声や、そんなことを言うような人がいれば、自分は許しません!」

 4位順天堂大は優勝3回(1999、2001、2007年)、2位2回など。今年度のテーマは「下剋上」。7年連続59回目の古豪は、復活を目指している。

 5位東洋大は優勝4回(2009、2010、2012、2014年)、2位4回など。初優勝は“山の神”柏原竜二選手を擁して挑んだ2009年だ。同大の初出場は1933(昭和8)年で古豪といえるが、5位以内になかなか入れなかった。強豪校となったのは2000年代に入ってからで、今大会まで12年連続シード権(10位以内)を獲得している。

 6位山梨学院大は優勝2回(1994、1995年)、2位4回など。山梨大の教員が地方出張先で「駅伝が強いですね」と言われるほど、地元国立大にも勝る全国的知名度を得た。ケニア出身のオツオリ選手、マヤカ選手の名前は記憶に残る。オツオリ選手は2006年に事故死、マヤカ選手は現在、桜美林大学駅伝チームの監督を務めている。

 7位東海大は過去にさかのぼっても箱根制覇の経験がない。しかし今大会は優勝候補として最有力視されている。タレントがそろっているからだ。2015年の全国高校駅伝大会で1区を走った上位6人中5人が、また2016年の同大会1区上位3人が在籍する。選手個々の記録を見ると群を抜く。

 8位日本大は、予選敗退のため今大会に出場できない。第3回(1922年)から出場87回を数える古豪が涙をのんだ。なお、15位明治大も9年連続59回出場していたが、予選で敗退した。

 9位日本体育大は優勝1回(2013年)。70年連続70回目の出場。

 10位神奈川大は優勝2回(1997、1998年)。前回大会では、キャンパスのお膝元・横浜を通る花の2区をぶっちぎりの快走で制し、地元ファンをわかせた。全日本大学駅伝で青山学院大に競り勝った実力は大きい。

 11位になってようやく青山学院大が入る。優勝3回。原晋監督はキャッチフレーズをつけて選手を鼓舞する。「ワクワク大作戦」(2015年)、「ハッピー大作戦」(2016年)、「サンキュー大作戦」(2017年)。2018年は「陸王大作戦」。原監督自らが出演したTBS系ドラマ「陸王」の名を、ちゃっかり採用した。

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