来年入試でも定員厳格化の影響で合格者は減りそうだ。しかも文系人気は続くと見られることから、私立大は厳しい入試になると予測されている。そのため、受験生の安全志向が強まり、難易度が低めの大学が人気になっているという。

その一方で、明治大のように入学定員そのものを増加する大学も少なくない。そういった大学では、一般入試の合格者数抑制が緩和される可能性も高い。今年、近畿大は920人の入学定員増を行ったため、一般入試の合格者を増やした。18年入試は、受験生にとっては少子化という追い風があるものの、さまざまな要因から厳しい入試になることは間違いないようだ。(大学通信ゼネラルマネージャー・安田賢治)