と、勝手に思い出に浸ってしまったが、全行程は無理だとしてもレンタカーを借りて部分的に走るのは、そんなに難しいことでもないはず。たとえば、ルート66の最後のストレッチはロサンゼルス地区西部のサンタモニカ・ブールヴァードで、終点の先には、太平洋が広がっている。そこを走るだけでも、かつてグレン・フライやニール・ヤングがLAにたどり着いたときの感動を疑似体験することができるはずだ。(音楽ライター・大友博)

アリゾナ州の道(撮影/大友博)
アリゾナ州の道(撮影/大友博)
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大友博

大友博

大友博(おおともひろし)1953年東京都生まれ。早大卒。音楽ライター。会社員、雑誌編集者をへて84年からフリー。米英のロック、ブルース音楽を中心に執筆。並行して洋楽関連番組の構成も担当。ニール・ヤングには『グリーンデイル』映画版完成後、LAでインタビューしている。著書に、『エリック・クラプトン』(光文社新書)、『この50枚から始めるロック入門』(西田浩ほかとの共編著、中公新書ラクレ)など。dot.内の「Music Street」で現在「ディラン名盤20選」を連載中

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