大人でも「あれもこれも使うから手元に置いておきたい」と優先順位を付けられずに散らかってしまうことってありませんか?

 子ども達だって同じ。持って返ってきたプリントもまだ捨てないし、塾の参考書だってよく使う。マンガだって読みたいし、遊んでいたカードだって手元に置いておきたい。その結果、全てが収納力の多くない机の収納に集約してしまうのです。

<解決策1>机の奥行きは40cm程度に

 注目するべきは机の奥行き。深いほど物を置けますが、物置になるリスクも高まります。勉強机としてお勧めなのは、その時に使う勉強道具以外は置けない事。奥行きで言えば40~45センチ程の浅めのシンプルなデスクがGOOD。このサイズであれば物を置いてしまっても机の上を空けるのにそんなに時間もかかりません。勉強中に目移りする物もないので勉強に集中もできます。

■理由2:学習机はとにかくデカイ!

 子ども部屋の広さはどのくらいでしょうか? 5畳? 6畳? もしも8~10畳以上の大きなスペースを子ども部屋として確保できるなら学習机の大きさはそんなに気にする問題ではないかもしれません。でも、マンションなどにお住まいの多くの子ども部屋は5~6畳なのではないでしょうか。

 学習机の一般的なサイズは幅100~120センチ、奥行き60~70センチ程。横幅も奥行きもかなり大きいのです。この机とベッドを両方配置すると子ども部屋はアップアップ。

子どもの持ち物はこんなに増えます(イトーキの調査から作成)
子どもの持ち物はこんなに増えます(イトーキの調査から作成)

 子どもが小学生に入ってからの6年間で、何が増えるかというと参考書、図鑑、本、マンガ類です。これらはなんと5.6倍にもなる。つまり、子ども部屋に準備するべき収納家具は何はともあれ本棚なのです。でも、大きな学習机を置くことで、本棚にスペースをさくことができない。そのため学習机の上が本類で散乱してしまうのです。

<解決策2>学習机の代わりに本棚

 学習机をやめて、本棚を置けばその分部屋がスッキリと広くなります。学校の道具や部活の道具はもちろん、衣類を置くためのスペースだって確保できる。その方が圧倒的に快適な空間になるのです。

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