「学校給食」の70年 廃止の危機、業界奮闘で実ったソフト麺
週刊朝日日本人ならば子ども時代に多くの人が体験してきたであろう学校給食は、現在のようなかたちになってから、今年で70年になる。懐かしいあのメニューは、いったいいつから始まったのか、知られざるルーツを徹底調査した。 * * * パンもしくは米飯、おかず、ミルクの3点が揃った学校給食を、完全給食と呼...
日本人ならば子ども時代に多くの人が体験してきたであろう学校給食は、現在のようなかたちになってから、今年で70年になる。懐かしいあのメニューは、いったいいつから始まったのか、知られざるルーツを徹底調査した。 * * * パンもしくは米飯、おかず、ミルクの3点が揃った学校給食を、完全給食と呼...
5月23日の日米首脳会談(東京)は、台湾有事に関する発言に注目が集まった。バイデン米大統領の真意は何なのか。早稲田大学の中林美恵子教授に聞いた。AERA 2022年6月6日号の記事を紹介する。 * * * ──バイデン大統領は岸田文雄首相との共同記者会見で、中国が台湾に侵攻した際に米軍が台湾...
誤審や疑惑の判定がクローズアップされるたびに、批判の的になる審判だが、その一方で、「さすが!」とファンを唸らせるような“神判定”で名を馳せた審判もいる。 ビデオ判定がない時代に、誰が見てもアウトと思われた本塁クロスプレーをセーフと判定し、翌日の新聞写真によって、その目...
批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。 * * * cakes(ケイクス)とスローニュースがサービス終了を発表した。 cakesは2012年に始まった文章中心の有料配信サイト。10年の歴史があり3万本を超える記...
市民の暮らしを支えるスーパーが転換期を迎えている。人口減少を前に、生き残りをかけた合併や買収など再編の動きが相次ぐ。そんな中、独自の経営路線で地元に愛される店がある。小さくとも元気な「ご当地スーパー」の魅力を探る。 * * * この4月に日本チェーンストア協会が発表した2021年度の全国...
作家・北原みのりさんの連載「おんなの話はありがたい」。今回は、誤送金事件について。 * * * 誤送金してしまった。20万円弱。アルバイトスタッフのお給料だ。口座番号の数字一つを間違えてしまったのだ。ATMを操作しながら画面上で「あれ? こんな名前じゃないよね?」と一...
動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、キプロス・リマソルの「ミニャクルショット」です。 * * * 夕暮れ時、アポロン神殿の遺跡の上に立派な体躯の猫がいた。ティグリ。ギリシャ語で虎という名のオス。お告げをくれそうな、凜々...
人気長寿番組「笑点」で、元気すぎるキャラとして全国のお茶の間で長年愛され続けている林家木久扇さん。二度のがんを克服、84歳の今もなお9人の弟子を率いる師匠にお話を伺いました。 * * * これまで、僕のところに弟子志望で来たのは30人くらいですかね。中には親に黙って、...
モヤシの生産業者がかつてない苦境に立たされている。原料種子価格の高騰や、ロシアのウクライナ侵攻の影響などによる原油高で輸送費や工場での燃料費がかさみ、生産コストが上昇している。にもかかわらず、小売店への納入価格はなかなか上げてもらえない現状に、生産業者からは「薄利で耐えてきたが、もう限界」と悲鳴...
何げない日常の風景、語り継ぎたい文化──。地域に密着しているからこそわかる街のよさがある。そんなこだわりを、編集の力で伝えたい。ローカルメディアがいま、注目を集めています。AERA 2022年6月6日号の記事を紹介する。 * * * マスメディアの影響力の低下と反比例するように、地域密着...
国や自治体は、マスク着用が推奨される場面や年齢、会食する人数などを緩和しつつある。夏に向けて対策はどうなるのか。AERA 2022年6月6日号から。 * * * 新型コロナウイルスの感染者数の減少傾向を受け、政府は5月23日、2歳以上の未就学児に推奨していたマスク着用を一律に求めない、小学生...
藤井聡太五冠が叡王戦五番勝負で出口若武六段に3連勝し、初防衛を果たした。第3局では苦戦しながらもミスを見逃さず、大熱戦を制した。AERA 2022年6月6日号の記事を紹介する。 * * * 藤井聡太叡王(19)に出口若武六段(27)が挑戦する叡王戦五番勝負は、藤井叡王の3連勝ストレートで...
中古スマートホンの市場に地殻変動が起きている。これまでは、大手キャリアほどの知名度がない業者が扱い、いま一つわかりづらいというイメージがつきまとったが、ここ1年足らずでAU、ソフトバンク、そしてドコモが参入し始めた。中古を専門に扱ってきた会社にとっては脅威となるのかと思いきや、実はそれほどマイナ...
『ネガティブ・ケイパビリティ』という本が、著者も驚く広がりを見せています。著者は、精神科医で作家の帚木蓬生さん。「答えの出ない事態に耐える力」について書いた本で、刊行は2017年ですが、医療界のみならず、教育やビジネスの世界、子育て世代にも響いて、コロナ禍以降は、先の見えない時代を生きる知恵として...
この数十年の間に他の競合国が急速に生産性を伸ばしている中、日本も懸命の努力は続けているのですが、その努力がバブル崩壊後の生産性の伸びにはほとんど結びついてはいない、という厳しい現実があります。なぜでしょうか? 『日本的「勤勉」のワナ』の著者で、約30年にわたって日本企業の変革の現場に身を置いてき...
現役学生から公募したモデルが、受験時のエピソードや勉強法を明かす特別企画。第4回は、青山学院大学経営学部2年の吉原ちかさんが、新型コロナウイルス禍で制約を受けながらも合格を勝ち得た工夫を紹介してくれた。 * * * 「塾に行ったほうが安心感があると思っていました。アドバイスも受けられますし...
5月23日朝のNHKBSの「ワールドニュース」を見ていた時のこと。 ――日本は静かに平和主義を放棄している――という通訳の声が流れた。 平和主義放棄の象徴なのか、安倍晋三元総理の映像も流しながら、台湾情勢など中国の不穏な動きを受けて、日本が大きな政策転換を行いつつあることを淡々とではあるが、...
仕事にやりがいを感じていている人でも、労働環境がブラックな人でも、転職を考えている人の多くは「人間関係」に悩み、それを主な転職理由としています。気まぐれな上司、言うことをきかない部下、一方的に敵視してくる同期……組織とは人がつくり、人で成り立つものであるがゆえに、人間関...
晶文社の名編集者、劇団「黒テント」の演出家として知られる津野海太郎さんは、80歳を迎える前から「Web考える人」で「最後の読書」を連載してきた。その2冊目にして完結編が『かれが最後に書いた本』(新潮社、2310円・税込み)だ。 「20代で『新日本文学』の編集部に入ってから、70代で大学を退職する...
障害児を育てる親が仕事と育児の両立するのは難しい。障害児は一定の年齢になっても、ケアが不要になるわけではなく、働く親の育児に終わりがないからだ。そうした状況の中、企業や社会に問われることは何か。当事者でもある野澤和弘・植草学園大学副学長が語る。AERA 2022年5月30日号の記事から。 * *...
今年のドラフト戦線は投打の二刀流で注目を集める矢沢宏太(日本体育大)、東京六大学を代表する強打者である蛭間拓哉(早稲田大)と山田健太(立教大)など大学生が中心になると見られている。一方で高校生は3月に行われた選抜高校野球でも上位指名間違いなしという選手は不在というのがもっぱらの評判で、誰が目玉か...
欧州各国の2021-22シーズンが幕を閉じた。所属リーグの注目度、クラブの大小はあれども、今季も多くの日本人が「海外組」としてプレーし、存在感を見せた。だが当然、すべての日本人選手が活躍したわけではなく、思うような結果が得られずに苦しんだ者も多い。そして今夏の「Jリーグ復帰」が取り沙汰される選手...
* * * 新田さんが初めて「カレイスキー」のおばあさんたちと出会ったのは、旧ソ連崩壊から5年後、1996年春だった。 ロシア・サハリンの州都ユジノサハリンスク(豊原)の街を歩いていると、日本語が耳に入った。 「日本の方ですか?」。新田さんは思わず声をかけた。「いいえ、私たちは戦争の...
元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。 * * * 会社を辞め今の小さな部屋に引っ越してか...
近年、教育のキーワードとして注目される「探究」。今年から全国の高校で「総合的な探究の時間」が必修化され、そのほかの多くの科目でも探究的な学びが重視されるようになりました。学校教育だけでなく、「子どもに探究的な学びを経験させたい」という小中学生の親も増えています。AERA dot.の本連載「偏差値...
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「白身魚の香草パン粉焼き」。 * * * キリッと冷えた白ワインがおいしい季節になりました。これに合わせて何を作りましょう? さわやかなレモンを搾っていただく、白身魚の香草パン粉焼きはいかがでしょう。オーブンがなくても、魚焼...
「コンビニ百里の道をゆく」は、52歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。 * * * コロナ禍の入国制限で、海外との行き来がすっかり減ってしまいました。特に社会人になったばかりの人たちには、外国で働くということがイメージしに...
5月27日、村元哉中と高橋大輔が、配信番組上で現役続行を発表した。2年目の今シーズンは、四大陸選手権で銀メダルを獲得するなど、破竹の勢いの成長を見せた2人。北京五輪出場こそ逃したものの、代表争いでは全日本4連覇の小松原組に肉薄した。 3月の世界選手権では、初出場で16位。村元が故...
コロナ禍で医師たちが重い負担を背負わされる中、大学医学部の志願者数は減っているのかと思いきや、その人気は落ちていないようだ。最新動向を読み解く。 * * * コロナ禍以降、医学部の人気動向には影響が出ているのか。河合塾教育情報部の岩瀬香織チーフはこう話す。 「コロナ禍で医師は『大変な仕事...
6月4日に開幕する舞台「ようこそ、ミナト先生」で非常勤の音楽教師を演じる相葉雅紀さん。舞台は2010年の「君と見る千の夢」以来、12年ぶりだという。今回の役どころや演技への思いを語った。AERA 2022年5月30日号から。 * * * ――12年ぶりに挑む舞台「ようこそ、ミナト先生」は、町...