写真家・徳永克彦 知られざる航空自衛隊テストパイロットの実像を写した貴重な一冊
dot.写真家の徳永克彦さんが『X 未踏のエンベロープ』(ホビージャパン。文:武田賴政)を出版した。表紙には大きく、試作機を表す「X」の文字。オビには「新鋭機開発に命を懸けるテストパイロット集団」とある。本書は彼らが操縦する多彩な自衛隊機の迫力ある姿が楽しめるレアな写真集なのである。徳永さんに話を聞いた。 ...
写真家の徳永克彦さんが『X 未踏のエンベロープ』(ホビージャパン。文:武田賴政)を出版した。表紙には大きく、試作機を表す「X」の文字。オビには「新鋭機開発に命を懸けるテストパイロット集団」とある。本書は彼らが操縦する多彩な自衛隊機の迫力ある姿が楽しめるレアな写真集なのである。徳永さんに話を聞いた。 ...
文芸評論家の陣野俊史さんが選んだ「今週の一冊」。今回は『武漢日記 封鎖下60日の魂の記録』(方方著 飯塚容・渡辺新一訳、河出書房新社 1600円・税抜き)。* * * 今年1月から4月の76日間、武漢は新型コロナウィルスの拡散を防止するため、封鎖された。むろんまだ多くの人々が記憶に新しいだろう...
アメリカに生まれ日本で成長し、世界で活躍した写真家・石元泰博。今年から来年にかけ、日本の三つの美術館で回顧展が開かれる。透徹したまなざしの写真家は、何を写したのか。AERA 2020年11月2日号に掲載された記事を紹介する。* * * 戦後、国際的に活躍した写真家・石元泰博の生誕100年を記念...
コロナ禍でマスク着用が日常となるなか、さまざまなマスクが誕生。抗菌を重視したものからファッション性の高いもの、関連グッズまで選択肢の幅はどんどん広がっている。AERA2020年11月2日号の記事を紹介する。* * * マスクを着けたまま話すと、どうしても声がくぐもる。東京都在住のフリー編集者の...
明星高校(大阪)を全国制覇に導いた真田重蔵監督や、池田高校(徳島)で春夏通算3度の甲子園優勝を果たした蔦文也監督は、元プロ野球選手だった。だが、1961年の「柳川事件」を契機にプロとアマが断絶。以降、長きに渡ってプロ野球関係者が高校生を指導することが禁じられていたが、1984年以降、段階的に規制が...
ソフトバンクと巨人がリーグ優勝を決めた。ソフトバンクはシーズン終盤の12連勝で、食らいつくロッテを一気に突き放して3年ぶりのリーグ制覇。巨人は独走で危なげなく2連覇を飾ったが、通過点に過ぎないだろう。 巨人は昨年、日本シリーズでソフトバンクに屈辱の4連敗。原辰徳監督は10月30日のヤクルト戦(東京...
10月25日の菊花賞で史上3頭目の無敗3冠馬に輝いたコントレイル。2005年に父のディープインパクトが達成して以来の快挙である。しかし菊花賞に、かつてそのディープを駆って3冠を達成した武豊騎手(51)の姿はなかった。 菊花賞の1週間前、18日にデアリングタクトが史上初の無敗で牝馬(ひんば)3冠を達成...
昨春、TBSを退社し、フリーアナウンサーに転身した宇垣美里さん。もともと報道記者になりたかったといいます。作家・林真理子さんとの対談で、アナウンサーになった理由や素顔を明かしました。* * *林:宇垣さん、去年の春にTBSの局アナをやめてフリーになられて、ますますお忙しいでしょう。宇垣:はい、...
漫画やアニメ好きとして知られるフリーアナウンサーの宇垣美里さん。その知見を生かし、複数の媒体で連載を抱えるなど、書く仕事でも存在感を増しています。作家・林真理子さんとの対談で、書くことや読書について語りました。【TBS時代の宇垣美里のイメージは“商品” 本人が明かす「本当の...
元TBSアナウンサーの宇垣美里さん。現在はフリーアナウンサー、タレントとして、また週刊誌でコラム連載とマルチに活躍中。そんな彼女の結婚観とは。作家・林真理子さんがうかがいました。【宇垣美里「がっつりオタクだと思います」 小説家デビューに興味あり?】より続く* * *林:結婚なんてことも考えてな...
連続ドラマ「MIU404」や「逃げるは恥だが役に立つ」などヒットドラマを手がけた脚本家の野木亜紀子さん。作品自体の魅力はもちろん、そのジェンダー観でも視聴者を引き付けている。AERA 2020年11月2日号では、野木さんにドラマに込めた思いなどを聞いた。* * *――6月から9月にかけて放送さ...
タレントでエッセイストの小島慶子さんが「AERA」で連載する「幸複のススメ!」をお届けします。多くの原稿を抱え、夫と息子たちが住むオーストラリアと、仕事のある日本とを往復する小島さん。日々の暮らしの中から生まれる思いを綴ります。* * *「いちいちやかましい!」「悩むだけ無駄!」。豪快、痛快、...
田中みな実とは、巨大な空洞である。10月27日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)に出演した彼女を見てそう思った。 番組の取材カメラは、ひとつひとつの仕事に真面目に打ち込み、あけすけに本音を言う彼女の姿を映し出していた。だが、そこには普通のタレントなら当然あるはずの個人的な情熱や欲望...
「自由な人生を手に入れよう!」というメッセージとお金に関するわかりやすい解説で大人気。初の著書『お金の大学』も今や25万部(10月現在)の、リベラルアーツ大学・両さん。You Tubeの登録者数は50万人以上になった。 両さんは、「永遠の労働から脱却し、自由な時間を取り戻すためには一生お金に困ら...
子育てに関わる男性を指す言葉「イクメン」が「新語・流行語大賞」にノミネートされたのは2010年のことだ。あれから10年、女性の労働環境の改善と並行して、社会ではさらなる男性の育児への関わりを求める声が高まっている。 しかし、実態はどうか。厚生労働省の調査によると、19年度の男性の育休取得率は7.4...
地域経済を象徴する地方銀行が岐路に立っている。「(地銀の数は)多すぎる」と言及した菅義偉氏が首相になり、再編が加速するとみられるためだ。そこで本誌は、これからも効率よく稼ぐ力(コストパフォーマンス)に注目し、全国102行を独自分析。淘汰されそうな地銀をランキング化した。* * *「日本全体とし...
第52回全日本大学駅伝対校選手権(全日本)は11月1日、名古屋市の熱田神宮から三重県伊勢市の伊勢神宮までの8区間106.8キロで開催される。東海大の連覇か、青山学院大の2年ぶりの優勝か。全国25校が頂点を目指す大会の見どころについて、関東学生陸上競技連盟駅伝対策委員長の上田誠仁さん(山梨学院大陸上...
東海大野球部、近畿大サッカー部などスポーツ強豪校で部員の大麻使用疑惑が相次いだ。背景にはいったい何があるのか。AERA2020年11月2日号では、スポーツエリートたちを取り巻く教育の根深い問題に迫った。* * * 大学のスポーツ強豪校で、選手の大麻使用が相次いで発覚している。読売ジャイアンツ...
夫、主人、ダンナ、妻、嫁、奥さん……。配偶者の呼び方によって印象が異なる。あなたはどの呼び方をしているだろうか。AERA 2020年11月2日号から。* * * 夫の不貞をわびる際、競泳の瀬戸大也の妻・馬淵優佳は「この度は大也の行動により~」とコメントを書いた。同じ...
コロナ禍さえなければ、もっと話題になっていい改定が今年あった。オリンピックの年にも本当ならふさわしい話だったのに、コロナにすっかり出足を取られ、見向きもされないので、この際、北斎の誕生日でもある10月31日(旧暦9月23日)にしっかりご紹介しておきたいと思う。●日本のパスポートが芸術品に 実は2月...
今季限りで引退を決断した巨人の岩隈久志投手。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏が岩隈の印象を振り返る。* * * 巨人の岩隈久志が今季限りで現役を引退することを表明した。日米通算170勝か。メジャー時代の2017年9月に右肩を手術した。39歳。巨人では今季までの2年間で1軍登板は...
1960年代、都民の足であった「都電」を撮り続けた鉄道写真家の諸河久さんに、貴重な写真とともに当時を振り返ってもらう連載「路面電車がみつめた50年前のTOKYO」。今回も「都電ナンバーワン」の視点で展望した路線編として、都電の最古と最新の路線、停留所間隔が最長と最短の区間の話題にスポットを当てた...
10月28日、衆議院の代表質問で日本学術会議の任命拒否問題が取り上げられ、菅義偉首相は次のように答えた。「民間出身者や若手が少なく、出身や大学にも偏りがでないことも踏まえた多様性を念頭に、私が任命権者として判断を行ったものだ」(朝日新聞デジタル 2020年10月28日) ここでいう「偏り」とは...
「伊藤くんは1を聞いて10を知る人。くみ取ってくださるし、順応性もあり頼もしかったです。役が成長していくにつれて、顔も日々変わっていくので、役者の底力を感じました」 伊藤健太郎容疑者(23)の主演映画『十二単衣を着た悪魔』(11月6日公開予定)で監督を務めた黒木瞳(60)は、10月28日大阪で行われ...
事件を語る人の表情も、声も、すべてが生々しさに満ちていた。昭和最大の未解決事件をモチーフに書き上げられた塩田武士のミステリー小説『罪の声』が映画化された。事件を追いかける新聞記者・阿久津英士を小栗旬、事件に巻き込まれる曽根俊也を星野源が演じる。原作者である塩田武士を交えた3人が、10月30日の映画...
AERAで連載中の「この人この本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。「書店員さんオススメの一冊」では、売り場を預かる各書店の担当者がイチオシの作品を挙げています。朝井リョウさんによる小説『スター』のあらすじはこうだ。新人の登竜門となる映画祭でグラ...
妻の遺品整理を「感謝離」と名付けた夫が振り返る夫婦の時間を描いた映画「感謝離 ずっと一緒に」。尾藤イサオさんとともに主演した中尾ミエさんは、作中での生き方に感銘を受けつつ、自らの人生観を語った。* * *「この間試写を観たんですが、これが、よくできていまして(笑)。自分が出ているのに、まるでひ...
映画「感謝離 ずっと一緒に」で尾藤イサオさんとのダブル主演を務めた中尾ミエさん。70歳を過ぎた今、「開き直れた」という年齢への考え方とは。【前編/取柄は「若さ」と答えて先輩に叱られた頃…中尾ミエが振り返る】より続く* * * 2009年4月からは、MXテレビの生放送のニュースバラ...
監督は、「ガールファイト」をはじめ、発表する作品が様々な映画祭で絶賛される日系女性監督のカリン・クサマ。本作「ストレイ・ドッグ」で激しい暴力シーンにも果敢に挑んだキッドマンは、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされた。 ロサンゼルス市警に勤める刑事エリン(ニコール・キッドマン)。若き日の...
10月31日はハロウィン。我が家では毎年、子どもたちが仮装をして小さなバケツを手にあふれんばかりのお菓子を集めていましたが、コロナ禍の今年はお友達とお菓子交換、というわけにはいきそうもありません。 そこで今年は、子どもと一緒にかぼちゃを使用したお菓子を作ってみるのはいかがでしょうか? 今回ご紹介す...