田舎暮らしで気づく衰退産業の可能性 AIに代替できない「人間の営み」
AERA藻谷ゆかりさんによる『衰退産業でも稼げます』は、地方の商店・旅館・農業・伝統産業という「衰退産業」のまっただ中にありながら、「代替わり」によって蘇った16のケースを著者自ら徹底研究した1冊だ。著者の藻谷さんに、同著に込めた思いを聞いた。* * * 本書に登場するのは、衰退産業と言われる「商店・...
藻谷ゆかりさんによる『衰退産業でも稼げます』は、地方の商店・旅館・農業・伝統産業という「衰退産業」のまっただ中にありながら、「代替わり」によって蘇った16のケースを著者自ら徹底研究した1冊だ。著者の藻谷さんに、同著に込めた思いを聞いた。* * * 本書に登場するのは、衰退産業と言われる「商店・...
動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい猫(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、アメリカ・ワシントン州フォークスの「ニャンパイヤ出没注意」です。* * * ガソリンスタンドに寄ると、奇妙な掲示板があった。「バンパイア出没注意」 ふと、視線を感じて振り返る。耳の尖(とが...
関東で最大の路線網を持つ大手私鉄、東武鉄道。最初の開業区間である北千住~久喜間が、8月27日に開業120周年を迎える。そこで、伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の歴史を振り返ってみよう。* * *■主力輸出品の輸送を目的に開業 東武鉄道は東京の本所と栃木の足利を結ぶ路線と、千住と越中島を結ぶ支...
今シーズンの連続ドラマで一番の話題作ともいわれるドラマ「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)。出世の道を閉ざされた元エリート社員が自社のラグビーチームのGMとして奮闘する姿が視聴者の心を揺さぶり、視聴率的にも順調な推移を見せている。 実は、この物語にも負けずとも劣らずのアツいアプローチをし、キャストの...
今年も全国をわかせた全国高等学校野球選手権大会。決勝戦で戦った履正社(大阪)と星稜(石川)の一線を、ノンフィクションライター・柳川悠二が振り返る。* * * 101回目となる全国高等学校野球選手権大会の決勝前日、星稜(石川)のエース右腕、奥川恭伸は「勝っても負けても、試合が終わってスタンドに挨...
履正社の初優勝にわいた夏の甲子園。だが球児たちの戦いはまだ終わらない。ライバルがチームを組むU-18W杯。本当に一番すごいのは、誰だ。* * * 全国高等学校野球選手権大会の優勝校、履正社・岡田龍生監督の第一声は、今年のチームを端的に表し、同時に、敗れた星稜をたたえる言葉だった。「星稜さんがチ...
消費増税を前に、駆け込みリフォームを考える人も増えている。そこで悩ましいのが「施工業者選び」だ。同じリフォーム会社でも、大手に依頼すると中小の3倍もの費用がかかるとも言われているが、メリットもある。損しないリフォームのコツと、大手に依頼するメリットを徹底解明する。* * * 大手か、中小か。業...
山陰・鳥取の一角に、終末医療の拠点「野の花診療所」はある。寝そべったまま入れる風呂にピアノを弾けるラウンジなどを備え、患者はそれぞれ最後のときを過ごす。19床と小規模で経営も楽ではないが、「生も死も柔和に受け入れたい」と徳永進院長は心を砕いている。先生、死を迎えるって、どんなふうですか?* * ...
2001年、鳥取市に終末医療の拠点「野の花診療所」を開業した徳永進院長。この18年で多くの最後を見つめてきた徳永院長は、「頭が下がります、死に。死に向かっている人に、死を遂げた人に」と話す。私たちは先に逝く人々や自らに訪れる死と、どう向き合えばいいのでしょうか?* * *「死はいつごろになりま...
親の口ぐせって、すぐ子どもに移りますよね。最近、我が家の3歳児がやたら「ごめん」という言葉を口にするのです。「靴下はくの、忘れてるよ」「あ、ごめん」。「今日はもうテレビ見ないって言ったでしょ」「ごめんごめん」。わたしが何かにつけ「ごめん」と言うのがうつってしまったようです。「ごめん」は、心から謝る...
お盆休みが終わった8月22日、横浜市の林文子市長はカジノを含む統合型リゾート(IR)を誘致すると発表した。こんなに横浜市民を馬鹿にした話はない。ほとんど詐欺ではないか。 林市長は、元々はカジノ誘致積極派だった。しかし、17年の横浜市長選挙の際、市民の反対の声が強いと見るや、突然方針を転換。カジノ誘...
感染症は微生物が起こす病気である。そして、ワインや日本酒などのアルコールは、微生物が発酵によって作り出す飲み物である。両者の共通項は、とても多いのだ。 感染症を専門とする医師であり、健康に関するプロであると同時に、日本ソムリエ協会認定のシニア・ワイン・エキスパートでもある岩田健太郎先生が「ワインと...
今夏の甲子園の主役は、星稜(石川)の右腕・奥川恭伸(3年)だった。決勝の履正社(大阪)戦で4番・井上広大(3年)に3ランを浴びるなど5失点で敗れ、北陸勢初の全国制覇はならなかったが、スカウト陣の高評価は揺るがない。 投球を視察したメジャー球団のスカウトが絶賛する。「履正社戦も九回に153キロを出し...
ここ70年間で、日本人の平均寿命は男女ともに25年以上延びた。長寿化の中で近年浮かび上がってきたのが、高齢者の「性」の問題だ。夫婦間のセックスレスで人知れず悩む高齢者が増えている。ライター・澤田憲氏が現状の課題と解決策を取材した。* * *「妻とセックスしなくなったのは4~5年前。ちょうど仕事...
高齢者の「性」の問題が長寿化の中で近年浮かび上がっている。単身高齢者が性的欲求を満たしてくれる相手がおらず、人知れず悩むケースもその一つだ。ライター・澤田憲氏が現状と課題をリポートする* * * 単身の高齢者も、夫婦とはまた違った性の悩みを抱えている。 単身高齢者の場合、「性欲はあるが、満たし...
履正社(大阪)の初優勝で幕を閉じた夏の甲子園。佐々木朗希を擁する大船渡が岩手大会の決勝で敗れ、ドラフト候補的には本命不在との声も聞かれたが、それでも高いパフォーマンスを発揮した選手は少なくなかった。ここではそんな選手たちをプロ球団のスカウト的な観点で評価、分析した。なお、取り上げた選手の中には既に...
2020年度からの大学入学共通テストに「中止」「延期」を求める切実な訴えが相次いでいる。異例の抗議と混乱が続くなか、文科省は実施を強行する構えだ。* * *「高校生です。当事者不在の議論に疑問を感じます。高校生の生の意見を、文科省のトップや幹部に伝えてください」 こう訴えたのは、都内の私立高校...
「コンビニ百里の道をゆく」は、50歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。* * * 仕事をする上で、「未来が明るい」と思えることは非常に大事です。未来が暗いところでやる気を保つのはなかなか難しいことです。仲間をモチベートすること...
大坂なおみが、全米オープンのディフェンディングチャンピオンとしてニューヨークに帰って来た――。 昨年の全米オープンで衝撃的な初優勝を果たした大坂は、日本人選手では初めてグランドスラムのディフェンディングチャンピオンとして大会に臨む。「とてもエキサイティングな気持ちです。私はニューヨークで育ち、どの...
今年8月に『その苦しみは続かない―盲目の先生 命の授業―』(朝日新聞出版)を出版した岡山県立岡山盲学校の元教頭、竹内昌彦さん(74歳)は、幼少期に失明し、壮絶ないじめを経験した。その後、最愛の長男との死別もあった。そんな竹内さんは、いじめに苦しむ子どもたちに「どんなことがあっても、死なずに生きてほ...
元朝日新聞記者でアフロヘア-がトレードマークの稲垣えみ子さんが「AERA」で連載する「アフロ画報」をお届けします。50歳を過ぎ、思い切って早期退職。新たな生活へと飛び出した日々に起こる出来事から、人とのふれあい、思い出などをつづります。* * * 不得意な話題に頭をつっこむのはどうかと思いつつ...
結成30周年を迎えるロックバンド、THE YELLOW MONKEY。十数年の活動休止期間を挟み、2016年に再集結してから、新しい挑戦を続けている。その原動力はなにか。* * *「9999」リリース前の3月28日、抽選で選ばれたファンを集め、「世界最速先行試聴会」を敢行した。イエローモンキー...
著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は、演歌歌手・天童よしみさんの「てしごと料理 まる山」の「黒豚とレタスの白湯鍋」だ。* * * こちらは歌手仲間や友人を誘って、たまに食事に出かける和食のお店。ご主人が一品一品、ていねいにお料理されていて、女将さんも気さ...
料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「豆腐のカリッと焼き」。* * * こう暑いと食事も“冷たいもの”に頼りがちになりませんか? でも、毎日冷や奴を食べ続けていたりしたら、ちょっと飽きてしまうかもしれませんね。そこで「豆腐のカリッと焼き」をご...
ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系)の平均視聴率が、8月19日放送の第6話(14.4%=ビデオリサーチ調べ、関東地区)で番組最高を記録したそうだ。「月9」の好調で、不調続きのフジテレビ関係者もホッとしている。そんな報道もあった。 フジテレビ関係者ではないが、私も6話を見てホッとしたことがあった。...
ラグビーワールドカップ2019日本大会まであと1カ月。前回大会で大躍進した日本代表はこの4年間でどう進化したのか。初の8強入りを目指す日本代表の強さには「理由」がある。* * * 9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会まであと1カ月。日本代表は7、8月にW杯への試金石となる国際大...
海と山に囲まれた風光明媚な釜石の街を、東日本大震災で津波が襲った。あれから8年。復興への支えになったのは、地元に根付いたラグビーの魂だった。* * * キックオフの時刻が近づき、スタジアムは徐々に日本代表の「桜ジャージー」色に染まっていく。岩手県釜石市の任期付き職員としてワールドカップ開催の準...
大金を預けて入った老人ホームが突然、閉鎖されたとしたら……。お金は戻らず行く当てもなく、途方に暮れるばかり。こんなことが実際起きている。老人福祉・介護事業の倒産件数は2019年上半期で過去最多。ずさんな経営や人手不足もあって行き詰まる施設がたくさんある。いま老人ホームが...
少子化が続く日本で大学を経営するには、女子高生から評価されることは死活問題である。文部科学省の2019年度の学校基本調査(速報)によると、大学の学部で女子学生が占める割合は45.4%となり、過去最高となった。「女子は専門学校か短大でいい」といった考えは過去のものとなり、4年制大学に進学する女子高...
全国3700カ所に広がった「こども食堂」。コンビニ大手のファミリーマートが始めたこども食堂は始動3カ月で100店舗に達した。その名称や形態は地域によってさまざま。全国の「こども食堂」がめざす緩やかな共通項とは。* * *「おいしーい」 りりしい制服姿の子どもたちが、ファミチキ(フライドチキン)...