雅子さまに「ゆる公務」をお勧めする大前提とは
AERA皇后雅子さまが6月16日、「香淳(こうじゅん)皇后例祭」を静かに欠席された。過去には皇后の宮中祭祀(さいし)への欠席に対し、批判的な声が上がることもあったが、雅子さまの適応障害という病を前提に「できること、できないことを温かく見守る」空気が国民の間にも広がっているという。コラムニスト・矢部万紀子の...
皇后雅子さまが6月16日、「香淳(こうじゅん)皇后例祭」を静かに欠席された。過去には皇后の宮中祭祀(さいし)への欠席に対し、批判的な声が上がることもあったが、雅子さまの適応障害という病を前提に「できること、できないことを温かく見守る」空気が国民の間にも広がっているという。コラムニスト・矢部万紀子の...
社会に出て二十余年。脇目も振らず仕事に邁進してきたツケで体はボロボロ、いつまでも元気だとタカを括っていた親は見る間に衰え、会話も噛み合わなくなってきた──。 齢50の声を聞く頃になれば、誰しもがこんなふうに身につまされる「老い」と自らの来し方行く末。何を残し、何を片付けるのか。百人なら百通りのやり...
親が歩んできた人生の片付けを、子どもたちがしなければならない──。そんな経験をしてきた先人たちの話こそ、40、50代にとって財産になり、 自身の「予行演習」にもつながる。人の数だけある「整理」のストーリー。* * * 長野県出身で都内に住む自営業の男性(52)の場合、郷里に残した老父母のために...
親が年老いてくれば、車や運転免許の処分や整理についても必然的に考えざるを得なくなる。ましてや高齢者ドライバーによる悲惨な交通死亡事故は近年、枚挙にいとまがない。 神奈川県内在住の雑貨店主の女性(55)は、同居している88歳の父親が自分の目を盗んでちょこちょこ車の運転をしていることに気がついて愕然と...
「ハメネイ師と直接お目にかかり、平和への信念を伺うことができました」 安倍晋三首相は6月13日に緊張が高まるイランと米国の仲介のためにテヘランで最高指導者ハメネイ師と会談した後、記者団に語った。さらに、「ハメネイ師は核兵器を製造も、保有も、使用もしない、その意図はない、と発言しました。地域の平和と安...
緊張が続く米・イラン関係の仲介役として期待を集めた安倍首相。イランの最高指導者ハメネイ師とも会談したが、安倍首相のトランプ米大統領との親密さは、複雑な中東情勢において日本のリスクとなる。* * *トランプ大統領は、前オバマ政権が受け入れたイランの核問題における6カ国協議の合意破棄を唱えて当選し...
放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は番組で使われる「パネル」について。* * * TBSでドリフの「8時だョ!全員集合」が作られたおかげで、美術力が一気に上がったなんて言われている。生放送で、セットの中にパトカーが突っ込んだりするわけだから、...
ギャンブル好きで知られる直木賞作家・黒川博行氏の連載『出たとこ勝負』。今回のテーマは「フェチとマニア」。* * * 来月から月刊誌に警察小説を連載することになった。主人公は所轄署の刑事コンビで、そのキャラクターを考えている。ひとりはこれまでわたしの小説に何度か登場した、小肥りで尿酸値の高い、と...
批評家の東浩紀さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、批評的視点からアプローチします。* * *『テーマパーク化する地球』(ゲンロン)という新著を出版した。震災後書きためた文章を集めた評論集である。 この8年で日本も世界もかなり変わった。日本では震災の影響が大きい...
昔も今も、その希少価値と有効性、そして観るものを異世界へと導く天才的なピッチングで、球界に大きな足跡を残しているのが左投げの投手たちである。これまで数々のサウスポーたちが活躍し、その記録もさることながら我々の記憶に強烈な印象を焼き付けてきた。 では、史上最強のサウスポーは誰か。この問いの解として、...
お笑い界をリードしてきた吉本興業が、またもや〝闇営業〟を巡って激震にみまわれた。所属の漫才コンビ「スリムクラブ」の真栄田賢さん(43)と内間政成さん(43)が、反社会的勢力が参加するパーティーに参加し金銭を受け取っていたことが判明したのだ。吉本興業は2人を無期限謹慎処分にしたと6月27日に発表した...
1994年6月27日深夜、長野県松本市で発生した「松本サリン事件」。死者8人、重軽傷者約600人という、オウム真理教が起こした無差別大量殺人事件だ。 事件では第一通報者で被害者でもある河野義行さんが長野県警からサリン製造の疑いをかけられ、メディアも河野さんを犯人視する報道を続けた。河野さんの疑惑が...
強い揺れが人々の寝入りばなを襲った。6月18日午後10時22分、山形県沖を震源とする地震は、新潟県村上市で震度6強を観測した。国内で震度6強以上は、北海道胆振東部地震で厚真町が震度7を観測した昨年9月以来のこと。震源の深さは約14キロで、マグニチュード(M)は6.7だった。 総務省消防庁によれば、...
JR只見線(会津若松~小出=こいで=間、135.2キロ)は2011年、「平成23年7月新潟・福島豪雨」によって橋梁(きょうりょう)流失などの甚大な被害を受け、途中の会津川口~只見間27.6キロで長期運休が続いている。しかし2017年に「上下分離方式」による鉄道での復旧が福島県とJR東日本との間で合...
世界からのリーダーがまもなく大阪に集結する。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説する、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』7月号では、6月28、29日に日本で初めて開幕されるG20サミットについて解説した。* * * トランプ大統...
独りポツンと食事をする。好きなものを、好きなときに。栄養バランスもそっちのけ、濃いめに味付けされた品ばかり、といった食生活を続けたら……。「食育」にまつわる著作で知られる、服部栄養専門学校長の服部幸應さんは、現代にひろがった6つの「こ食」のゆがみを指摘する。* * ...
薩摩焼宗家の十四代沈壽官(ちんじゅかん)さんが6月16日、肺炎のために92歳で亡くなった。十四代は、司馬遼太郎さんの人気短編「故郷忘じがたく候」(1968年)の主人公のモデルとなった人物で、初対面で司馬さんとすぐ焼酎を酌み交わしている。酔いながら、十四代の壮絶な人生に司馬さんは創作意欲をかき立てら...
江戸時代までに建造され、現在にその姿を伝える「現存十二天守」。全国にあまたある天守の多くは後世に復元等されたもので、往時の姿を今に留める城はわずか12基。昨今の城ブームと相まって「城ガール」も押し寄せる、その魅力とは?* * * 空前の大ブームを迎えている日本の城。各自治体が発表した2018年...
ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります...
メジャー出場の前提となる40人枠から外されていた牧田和久投手(34)が、6月25日にパドレス傘下の2Aアマリロに所属することが決定した。 牧田は2011年に西武ライオンズへ入団し、在籍7年間で53勝54ホールド25セーブ、防御率2.83と活躍。2018年にはポスティングシステムを利用し、パドレスに...
これが不動産業界の「常識」なのだろうか。そう考えさせられる一幕が先週21日、さいたま市にある国土交通省関東地方整備局の会議室で繰り広げられた。アパート投資をする顧客の預金残高を水増しした資料(ネットバンキング画面のコピーなど)を偽造して銀行に出し、融資を不正に引き出した不動産会社が、行政処分を下そ...
何歳になっても変わらない「らしさ」があった。ずっと貴婦人のようだった大女優。動けるうちは動きたい、と努めた90歳。よく生きて、よく逝った著名人の最期を追う。■京マチ子 看取った女優語る「何歳になっても貴婦人」 愛称ワンタン。 往年の大女優をして「ワンタンがいなければ生きられない」と言わしめた女優が...
余命1年半の告知にも「次にできること」を探った俳優。闘病生活から見えた、最愛の人との歩み。よく生きて、よく逝った著名人の最期を追う。■萩原健一 「余命1年半」と告知 妻と出版『最終章』で明かす 3月26日にGIST(消化管間質腫瘍)のため死去した、歌手で俳優のショーケンこと萩原健一さん(享年68)...
人生も終わりに近づいてから整理するのは肉体的にも精神的にもヘトヘト。若いうちにサクサク片づけるために、いまできることを見つめ直そう。* * * これまで1500件を超える遺品整理や孤独死の特殊清掃を扱ってきたワンズライフ代表の上野(うわの)貴子さん(55)は言う。「遺品整理を手がける専門会社の...
W(ダブルユー)が復活した。ハロー!プロジェクト全盛期を彩った辻希美・加護亜依によるユニットである。3月に行なわれたハロプロのイベント「ひなフェス 2019」にも登場していたが、6月26日「テレ東音楽祭2019」でじつに13年ぶりとなる地上波のテレビでの共演を果たした。その場面を見た人は、30代に...
「老後2千万」問題に端を発し、作家・室井佑月氏は、今後年金制度がどのように維持されるのか知りたいという。* * * 6月14日配信の共同通信ニュースによれば、「金融庁の三井秀範企画市場局長は14日の衆院財務金融委員会で、老後資産の報告書が批判を集めている問題について『配慮を欠いた対応で、このよう...
「アホとは戦うな。時間の無駄である」と提唱する、元政治家であり、現在はシンガポール・リークアンユー政治大学院で教鞭を執る田村耕太郎さん。しかし、シリーズ75万部を突破した著書『頭に来てもアホとは戦うな!』の読者からは、「それでも戦ってしまう……」と多くの悩みの声が寄せられ...
元「モーニング娘。」の市井紗耶香さん(35)が26日、立憲民主党から参院選比例代表に立候補することを正式に発表した。かつての国民的アイドルも今や4人の母親。訴えは、子育て関連が中心になる。どこまで有権者に受け入れられるのか、注目が集まっている。 この日午後、都内であった記者会見に、市井さんは真っ白...
沖縄の米軍基地周辺で、有害な有機フッ素化合物が高濃度で検出されている。原因とみられる泡消火剤は、東京の横田基地でも大量漏出したという情報がある。* * *「この湧き水は飲めません」 こんな看板が4月以降、沖縄県内の米軍基地周辺7カ所のわき水に相次いで設置された。町内3カ所に設置した嘉手納町の担...
6月19日にあった党首討論。安倍晋三首相にはどこか余裕すら感じられた。野党の質問には正面から答えず、座っている時は足を組んで時折笑顔を見せていた。 官邸幹部の一人は話す。「野党が我々に対し、本気で攻めてこようとしていないのがわかった」 安倍首相を刺激しすぎて衆院の解散に踏み切られてはたまらないと、...