大沢在昌史上“最高のSF度” 女性刑事が並行社会で謎に迫る『帰去来』
週刊朝日SF翻訳家・書評家の大森望氏が選んだ“今週の一冊”は『帰去来』(大沢在昌著、朝日新聞出版 1800円※税別)。* * * 大沢在昌は、今年で作家デビュー40周年。その記念すべき年の最初に出た99作目の著書『帰去来』は、足かけ10年にわたり小説誌に連載された大作だ。帯にい...
SF翻訳家・書評家の大森望氏が選んだ“今週の一冊”は『帰去来』(大沢在昌著、朝日新聞出版 1800円※税別)。* * * 大沢在昌は、今年で作家デビュー40周年。その記念すべき年の最初に出た99作目の著書『帰去来』は、足かけ10年にわたり小説誌に連載された大作だ。帯にい...
自分の親など身近に認知症の人がいれば、介護の心配がつきない。と同時に忘れてはいけないのが、損害賠償の可能性だ。知らない間に外出して、他人にケガをさせたり、モノを傷つけたりしないかなど、気の休まる暇がない。そんな心配を軽減させる制度が、全国で広がり始めている。 神戸市は2019年から、自治体として独...
2020年度から、いわゆるセンター試験に代わって共通テストが実施される。導入については各大学が様々な方針を示しているが、具体的にはセンター試験と何が変わるのか。* * * 2020年度実施から、大学入試センター試験が大学入学共通テストに変わる。現役生では、現在の高校1年生からが対象だ。 中学3...
西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、若手選手の指導で心がけていることを語る。* * * 新人合同自主トレが本格化している。この時期は、監督やコーチが期待の新人をチェックして、さまざまなコメントを口にする。その言葉にファンの方々も期待で胸を膨らませていることだろう。 ルーキーの欠...
2020年の五輪に向けて、東京は変化を続けている。前回の東京五輪が開かれた1960年代、都民の足であった「都電」を撮り続けた鉄道写真家の諸河久さんに、貴重な写真とともに当時を振り返ってもらう連載「路面電車がみつめた50年前のTOKYO」。今回は、今も健在な荒川線・三ノ輪橋を発着する半世紀前の都電だ...
三脚の生産といえば主流は中国だが、マンフロット/ジッツオの三脚はイタリアで作られている。マンフロット創業の地で設計・生産を続ける狙いはどこにあるのか。「アサヒカメラ」では、マンフロットのオフィスと工場を訪れた。* * * 1960年代後半、イタリアのバッサーノ・デル・グラッパで写真記者をしてい...
平成最後となる初詣に行かれた方も多いと思うが、神社仏閣の混雑ぶりに参ったと思う方も増えたのではないだろうか。AERAdot.の編集部から「最近は特に混み具合に拍車がかかったのでは」という問い合わせを受けたので、そのあたりを少し整理してみたいと思う。●明治時代までは神仏習合だった日本 ご承知のことと...
ここまで強い殺意を持ったのはなぜなのか。さいたま市大宮区のビルで会社員の金井貴美香さん(22)が23日午後6時ごろ、首を刃物で刺され、約1時間後に死亡した。殺人未遂の現行犯で逮捕されたのは、鳥山裕哉容疑者(25)。驚くべきことに、群馬県前橋市役所に勤務する公務員だった。 前橋市によると、鳥山容疑者...
人類滅亡まで残り2分――。米科学者らが1月24日(日本時間25日)に発表した「終末時計」は、最も危機的とされた昨年の「2分前」から変わらなかった。ネットで世界配信された記者会見で、主催者は「過去最悪」の危機感を強調したが、視聴者からは主催者の現状認識に違和感を示すコメントが相次いだ。時間据え置きの...
日本と韓国の対立がおさまらない。日本の哨戒機が韓国海軍駆逐艦にレーダー照射された問題で、両国の国民も巻き込んだ非難の応酬が続く。24日には韓国防衛省が日本の哨戒機が韓国海軍艦艇に対し、23日に低空で「威嚇飛行」をしたとして、5枚の画像を公開した。これを受けて自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長は...
「不安定な時代に文学の力を」。ノーベル賞作家カズオ・イシグロ氏の言葉だ。まさに文学の力が、トランプ米政権下の混乱社会でも影響力を発揮している。* * * 月曜日の午前3時20分、自宅にいた米大統領首席補佐官の携帯電話が激しく震えた。ホワイトハウス西棟の地下にあるシチュエーションルーム(危機管理室...
「山椒ハイボール」をご存じだろうか? 焼酎ベースのクラフトスピリッツを炭酸で割ったもので、いま「食中酒」として熱い注目を浴びている。* * * 駅直結の角打ちは、「仕事帰りに気軽に立ち寄れる」と都心のビジネスパーソンに人気だ。店の常連という女性の二人連れも、仕事帰りのちょい飲みにすっかりハマった...
健康を意識したウオーキングやトレッキングが流行っているが、どうせ歩くなら、歴史を感じられる古道巡りもオススメだ。奈良盆地東側、山辺の道は、古道巡りの人気のルートだ。山辺の道には数々の神社、万葉歌碑が連なり、巨大な天皇陵古墳も点在しており、歩を進めるごとに古代史を実感できる。この道のハイライトは大神...
「私たち、結婚しました!」――続けて届いた2通の結婚報告はがき。お葬式に参列することのほうが増えていたというのに、まさか同年代である50代の友人から結婚話を聞かされるとは。もしかして、と調べたところ、ここ20数年で50歳前後の結婚増加が判明。総数から見れば少ないものの、“50歳からの結婚...
1月に入り、プロ野球界では新人選手の入寮、合同自主トレなどのニュースが盛んに報道される時期となった。しかし、大きな期待を受けて入団しても一軍のレギュラーを獲得できる選手はほんの一握りであり、3割が成功すれば当たりと言われる世界である。また、一度レギュラーをつかんでも成績を残し続けられずに淘汰される...
鈴木慶一率いるControversial Spark(コントロヴァーシャル・スパーク)が活動を再開し、3年半ぶりにニュー・アルバム『After Intermission』を発表した。 鈴木慶一といえば、昨年、本コラムで紹介した高橋幸宏とのユニット、THE BEATNIKSの『EXITENTIALI...
腰部脊柱管狭窄症は高齢者によく発症する病気。加齢にともない骨や軟骨組織が変性する人は多く、患者数は増加している。比較的若年層に発症する腰椎椎間板ヘルニアよりも患者数は多い。治療ではまず保存療法が実施される。* * * 背骨の間で太さ15ミリほどの長い管のような構造になっているところを脊柱管とい...
圧倒的な行動力と熱量で、実業界からはもちろん、メディアからも注目を集めている「SHOWROOM」代表取締役社長の前田裕二さん。『AERA with Kids 2018冬号』で、その行動力の源泉を「花まる学習会」代表・高濱正伸さんが迫りました。* * *高濱:前田さんの会社は、ネット上にライブ空...
漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「トレース~科捜研の男~」(フジテレビ系 月曜21:00~)をウォッチした。* * * タイトルは「科捜研の男」と謳い、女性研究員役の名前が沢口(新木優子)。なんなの、「科捜研の女」(テレビ朝日系)・榊マリコ(沢口靖子)からの、全力ツッコミ待ちな...
ネットやSNS上で拡散されるヘイトスピーチ。民族差別などを受けた個人の人権救済を図る上で、司法や企業の果たす役割に注目が集まっている。* * * まとめサイト「保守速報」の画面から企業広告は消えていた。匿名のヘイト投稿の転載は確認されなかった。 この背景には、1人の在日コリアン女性の「自己犠牲...
共通テストをどう利用するか、各大学が次々と方針を表明した。これらの入試改革によって、今後の大学勢力図も変わりそうだ。* * * センター試験に代わる大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の利用を明らかにした早稲田大に対し、全学部で利用しないと表明した慶應義塾大。慶應は1990年度には日本で初め...
主に外猫を撮影し、猫の自然な姿をとらえた写真が人気の猫写真家・沖昌之さん。「今週の猫しゃあしゃあ」では、そんな沖さんが出会った猫たちを紹介します。今回は「天サロでも日焼けオイルを塗るのがコツです」をお届けします。* * * なんて言うんですかね。度が過ぎてるとでも言いましょうか。この子、甘えて...
■現在公開中の映画で「制服卒業」を示唆 大人気の清純派女優・土屋太鳳(23)に変革の時が訪れている--。 2015年、オーディションで掴んだNHK朝の連続テレビ小説「まれ」のヒロインを務めて以降、数々のドラマや映画で主演作をリリース、人気女優の仲間入りを果たした。また、昨年末の「日本レコード大賞」(...
1月24日にテニスの全豪オープン女子準決勝が行われ、世界ランク4位の大坂なおみが、同8位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)を下し、決勝戦へと駒を進めた。 今大会は本人も口にしているように精神的な成長を課題とし、それに向かって努力する様子や、時折コート上で見せるお茶目な行動、そしてコート外でのウイット...
東京で見られるテレビは北海道では放送されないし、話題の舞台も東京でないと見ることができない。「やっぱり東京か」 大泉洋、45歳。子どものころから、そんな感情を抱いていた。 大学時代は演劇研究会に所属。在学中に出演した地元・北海道のバラエティー番組「水曜どうでしょう」のヒットを皮切りに、ドラマでも役...
平成は結婚や子育てを巡る状況も変わった。お見合いで誰もが結婚でき、妻は子育てに専念する昭和の「家族」は崩壊した。 朝日新聞が1月13日付朝刊で報じた世論調査によると、結婚は「できるだけするべきだ」という人は48%。12年調査の59%から大きく減っている。「必ずしもしなくてもよい」は50%に達した。...
炬燵(こたつ)がきっかけとなり、死に近づいた人がいる。 75歳(当時)の男性だ。地方から東京の娘の家に遊びに来ていたときのこと。夕食後に、炬燵で憩いの時間を楽しんでいたところ、炬燵から出られなくなった。どうも体に力が入らない。重たい体を炬燵から引っ張り出し、救急車で病院へ連れていくと、脳梗塞を発症...
国民の8割がかかる歯周病。近年、認知症との関連が注目されており、さらにはがんの手術前後にも口腔機能管理は重要だといわれています。「口から考える認知症」と題して各地でフォーラムを開催するNPO法人ハート・リング運動が講演内容を中心にまとめた書籍『「認知症が気になりだしたら、歯科にも行こう」は、なぜ?...
ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏。ソーシャルメディアが「有害なツール」になってしまった理由を説明する。* * * 近年、フェイスブックやツイッターを始めとするソーシャルメディアが世界中から非難を浴びている。2016年の...
“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、米中貿易戦争が簡単に終わらないワケを解説する。* * * 先日、古巣の三井信託銀行(当時)千葉支店のOB・OG旅行でナガシマ先輩にこう言われた。「政治家はスポークスマンに過ぎない。周りの人が色々考えてそれを公の場で言うだけ。それ...