センバツ逃した怪物・清宮 試練続く地道な冬
週刊朝日2015年の高校野球の顔は清宮幸太郎だった。早稲田実業に入学した直後から本塁打を量産し、夏の西東京大会では3番として早実を5年ぶりの甲子園へと導く。甲子園では5試合で2本塁打8打点。1年生怪物は高校日本代表の4番を実力で勝ち取った。「僕はまだまだこんなもんじゃない」「自分の形を崩されなければ、相手...
2015年の高校野球の顔は清宮幸太郎だった。早稲田実業に入学した直後から本塁打を量産し、夏の西東京大会では3番として早実を5年ぶりの甲子園へと導く。甲子園では5試合で2本塁打8打点。1年生怪物は高校日本代表の4番を実力で勝ち取った。「僕はまだまだこんなもんじゃない」「自分の形を崩されなければ、相手...
「世界でも一人舞台。誰も手が届かない選手です」 グランプリファイナルで3連覇を飾った羽生結弦を手放しで絶賛するのは日本スケート連盟理事の佐野稔氏だ。「今季初戦のカナダ大会は、ショートで初歩的なミスをするなど内容が悪かった。その悔しさと、最高難度の4回転ルッツを決めた金博洋の存在が刺激になったのでしょ...
1977年に初公開されてから、多くのファンを魅了してきた「スター・ウォーズ」(SW)。そこで描かれているのは、単なる善と悪との闘いにとどまらない。ファンでもある専門家らは、より深いものを読み取っているようだ。 SWでは、フォース(=力)を操り、銀河系の平和を守るジェダイと、フォースを持ちながらダー...
待機順位は200番台、見学予約さえままならない……子どもを保育園に入れるための「保活」は相変わらず熾烈を極める。保活に翻弄されて、ゆっくり育休も取れない現実に迫る。 都内で会社を経営する40代の女性は、胎児の心拍を確認した直後から、住んでいる区内の認可、認証、認可外、事業内保育所すべてに電話したが...
全米がドナルド・トランプ氏の発言に振り回されている。もともと移民を敵視する発言で知られたが、頻発するテロで過激さを増す。 穏健派で知られる「プリンス」が、珍しく感情的な言葉を連発する。「トランプ氏は、カオスな候補だ。我々はシリアスなリーダーが必要なんだ」「ドナルド、君は、大統領になる道のりを汚すよ...
作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。イベント「エロは地球を救う!」について、率直に意見を述べた。* * * 先日、「24時間テレビ エロは地球を救う!」というイベントがネットで話題になっていた。女性が胸を露出し、客がお金を払うと胸を揉めるというもので、スカパー!主催...
「われわれはどこから来ないで どこへ 行かないのか」――。“荒地派”の詩人として、戦後、詩作と新聞社の校閲の仕事を両立させ、退職後の80年代は精力的に作品を発表した男をモデルにしたねじめ正一さんの長編小説『荒地の恋』。そのドラマ化に当たり、主人公の詩人について勉強した豊川悦司さんは、冒頭に挙げた詩の...
動物写真家の岩合光昭さんの世界の猫を訪ねる旅をお送りする。今回は、オーストラリア・メルボルンの猫。* * * ワイン農園で育った猫。オーク樽の香りにつつまれ、すやすやとお昼寝中だ。 オーストラリア第二の都市メルボルンから車で1時間ほど。国内有数のワイン産地ヤラヴァレーに、御年22歳、矍鑠(か...
「もし過(あやま)ちを犯すことになるのだとしても、それは、愛が原因であることを望みます」 この言葉は、病める人々や貧困者を救済するために惜しみない愛をもって社会福祉事業に尽力した修道女、マザー・テレサの名言だ。テレサはその功績から、来年2016年にカトリック教会の最高位である「聖人」に認定されるとい...
年齢を経てますます大切なのは、毎日を機嫌よく過ごす力「ごきげん力」ではないでしょうか。 人生いいこともあれば、悪いこともある。馬が合う人もいれば、合わない人もいる。でも、どんなときでも「ごきげん力」さえあれば、大丈夫。 元吉本興業の名物マネージャーで、現在、「笑い」や「元気」などをテーマに年間30...
時代に挑戦した革命家、残忍な征服者、茶を愛し、安土城を築いた芸術家──。いくつもの顔を持ち、謎を多く残したまま、非業の死を遂げた織田信長は、人気ナンバーワンの戦国武将だ。織田家18代当主・織田信孝氏、信長の弟・有楽斎(長益)から続く有楽斎家16代当主・裕美子氏が『信長の肖像』の著者・志野靖史氏と鼎...
小説や漫画など、今でも数々の作品の題材になる人気武将・織田信長だが、その一族の生き様も面白い。『信長の肖像』の著者・志野靖史氏は、織田家18代当主・織田信孝氏、信長の弟・有楽斎(長益)から続く有楽斎家16代当主・裕美子氏と、彼らの魅力を語った。* * *信孝:70年頃に辻邦生さんが『安土往還記...
長時間パソコンを使った日、夕方には目がしょぼしょぼして文字が読みづらくなる経験をしたことがある人は多いだろう。手足と同じように、目も長く使えば疲れる。こうした「疲れ目」は誰にでも起こるが、一晩寝れば回復する。「眼精疲労」はこれが高じた状態だ。明確な定義はないが、一般に一晩寝ても目の疲れが取れない状...
本来は中高年に多い眼精疲労が、スマートフォンの普及とともに若い人にも増えている。たかが目の疲れと軽視していると、心身の不調に陥って日常生活に支障をきたすこともある。症状改善のカギは、適切なメガネをかけることだ。 東京都在住の会社員、柳原啓子さん(仮名・42歳)は、数年前から目が疲れるようになり、肩...
最高裁は選択的夫婦別姓を認めなかった。なぜ、名字を選ぶ自由が認められないのか。事実上不利益を被っている女性たちの悲痛な思いが、届かない理由がある。 夫婦が同じ姓を名乗る民法の規定について、最高裁大法廷は「合理性があり合憲」とする初めての憲法判断を示した。夫婦同姓制度は、「社会に定着し、家族の一員で...
生鮮食品だけでなく、酒類と外食を除く食品全般の税率を8%に据え置く──12月15日、与党がまとめた消費税の軽減税率制度は、当初の公明党の主張に沿ったものになった。「これで公明党の顔は立った。自民、公明が組んで憲法改正へと突き進むのでしょう。財政を立て直すことより、改憲が先だと考える人が政治をやって...
2015年の夏、民主主義を自分たちの手に取り戻そうと奮闘した「SEALDs」。あの熱気が去ったいま、私たちは「これから」に向け、どう行動すべきなのか。(編集部・宮下直之) SEALDs(シールズ)のコールが消えて、3カ月が経った。いま、国会前にあの熱気はない。季節は巡り、彼らに続く民主主義の模索が始...
アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。 今回は国土交通省の「ニッポンの課長」を紹介する。* * *■国土...
12月初旬、台北市内の展示会場。テレビ、新聞、雑誌など60人を超える台湾メディアの取材陣が、一人の日本人を取り囲む。中心にいるのは漫画家の伊藤潤二さん(52)。伊藤さんの作品をテーマにした展覧会が、台湾で熱狂的な人気を博している。 伊藤さんは「楳図かずおのDNAを受け継ぐ」とも言われるホラー漫画家...
落語家・春風亭一之輔氏の週刊朝日コラム「ああ、それ私よく知ってます。」。落語界の「師匠」という敬称の難しさについて語る。* * * 東京の落語家は、真打に昇進すると「師匠」という敬称をつけて呼ばれるようになる。だから一応、私も一之輔「師匠」と呼ばれている。 最初はちょっと居心地が悪かったが、「...
JR大崎駅前。再開発が進み、近代的な高層ビルが立ち並ぶなか、昭和のなごりを残す一角がある。「大崎一番太郎」は、そんな大崎駅西口商店会のマスコットキャラである。「これまで大崎は、山手線の駅があるというのが最大のアイデンティティーで、『大崎(お先)真っ暗』などと言われることもあり、それをあえて前面に出...
「なんで、なんで俺を置いていったんだー」 高齢の男性がひとり佇(たたず)み、手を伸ばして絞り出すような声で叫ぶ。顔にポツポツと髭を描き、袴姿に学帽という奇抜な姿で……。 シニア専門のアマチュア劇団「かんじゅく座」が、11月に東京都新宿区の新栄保育園で行った演劇「ねこら!」の1シーンだ。宿敵同士の野良...
一人暮らしのシニアが増えている。近頃は死に別れのおひとりさまを「ボツイチ」と呼ぶことも。大切な人を失えば、喪失感に襲われる。立ち直るきっかけは何か。料理をしたり、旅をしたり、恋をしたり……。自分なりのサバイバル術で前向きに強く生きる人たちを紹介する。 立ち直りに時間がかかりながらも、夫との「思い出...
1996年2月に世を去った司馬遼太郎さん。常に「時代」に対して発言し続けた。晩年、司馬さんは日本にも日本人にも少しがっかりしていたのではないか。 1995(平成7)年は戦後50年にあたる年で、司馬さんは多忙を極めていた。週刊朝日ムック「没後20年 司馬遼太郎の言葉」に「『戦後50年』の司馬さん」を...
数々の名作を残した歴史小説家・司馬遼太郎さんが1996年2月に亡くなってもうすぐ20年。週刊朝日ムック「没後20年 司馬遼太郎の言葉」が好評を博している。しかし、彼の言葉を追うと今の日本への憂いを感じる。ニュースに言及した作品を読み直し、その時々の思いを考えてみたい。『街道をゆく 台湾紀行』では、...
クラブチームの世界一を決める、FIFAクラブ・ワールドカップ決勝が12月20日に行われ、欧州代表のFCバルセロナ(スペイン)が、南米代表のリバープレート(アルゼンチン)を3-0で粉砕して3度目の世界王者になった。 準決勝の広州恒大(中国)戦を病気とケガで欠場したメッシ(アルゼンチン代表)とネイマー...
視聴者のテレビ離れ、動画配信という黒船……。テレビドラマにとっては厳しい時代になりつつある。そんな中、作り手は様々な角度から新しい作品作りに挑戦している。転換期は、2010年にあったようだ。 ドラマ全盛期の1980年代。当時は週に62番組もあった民放5局、プライム帯のドラマ枠は、減り続けて現在12...
結婚して日々の生活を共にすると、恋人時代のときめきがなくなっていくのは仕方がないことなのだろうか。でも、中にはいつまでも仲の良い夫婦もいる。ときめきを保ち、良好な結婚生活を送るにはどうしたらいいのか。1000人の意識調査から探った。 妊活サプリメントを展開するゲンナイ製薬は、20歳~39歳の既婚男...
アプリで個人作家と買い手をつなぐ「CtoC」のハンドメイド販売が賑わっている。作品を出品すれば誰でもすぐに作家になれ、ネット上で簡単にお店が持てる。運営側が支払いを仲介するので、売り手にも買い手にも安心だ。登録料は無料、成約時に手数料として代金の10~20%を支払うケースが多い。 2011年、博報...
大学入試センター試験(来年1月16、17日)が迫る。冬休み以降の残された時間をどう活用するか。息子3人を東大理IIIに合格させた“プロママ”佐藤亮子さんが受験生と保護者に秘策を伝授する。「3人の息子たちは、センター試験直前の冬休みには食事、風呂、トイレ以外は猛勉強。毎日15時間ぐらい机に向かってい...