「見知らぬ親戚」から扶養をせまることも 改正生活保護法の怖さ
週刊朝日特定秘密保護法が国会を騒がせるなか、12月6日に改正生活保護法がひっそりと成立した。改正法では、生活保護の事務を担当する都道府県や市の福祉事務所が、生活保護の申請者や受給者の親戚を対象に、収入や就労状況などについて厳しく調査できるようになった。 これまでは扶養の強い義務を負うのは原則、夫婦間と未成...
特定秘密保護法が国会を騒がせるなか、12月6日に改正生活保護法がひっそりと成立した。改正法では、生活保護の事務を担当する都道府県や市の福祉事務所が、生活保護の申請者や受給者の親戚を対象に、収入や就労状況などについて厳しく調査できるようになった。 これまでは扶養の強い義務を負うのは原則、夫婦間と未成...
特定秘密保護法が野党の反対を押し切りとうとう可決、成立した。ジャーナリストの保阪正康氏は、右翼化した自民党の暴挙だとこう危惧する。* * * この法律は、平時から戦時へと移行する法体系の一部なんです。憲法改正、集団的自衛権の行使容認、日本版NSCの創設。これらが構成する法体系です。 今までの日...
膨大な借金を抱える日本。しかし、ここ最近は「プライマリーバランスの黒字化」という言葉によって、財政問題に関して楽観論が蔓延していると、“伝説のトレーダー”藤巻健史氏が分析する。* * * プライマリーバランスの達成とは国債費(国債の元本返済と利子支払い)を除いた収支が均衡することだ。税収とその...
舌がピリピリする、辛いものや酸っぱいものを食べるとしみる――こんな舌の痛みを訴える人が、近年増えているという。「舌がピリピリしたり、刺激物がしみたりする人は、ドライマウスの危険性があります」 こう言うのは鶴見大学歯学部教授・斎藤一郎氏だ。鶴見大学歯学部附属病院では、2002年から「ドライマウス外来...
特定秘密保護法成立後、自民党が馬脚を現しはじめた。自民党の石破茂幹事長は「指定された秘密に関する報道は自制が必要」などと報道の自由を軽視する発言を連発。高市早苗政調会長も重大犯罪の謀議に加わったら、処罰されるという「共謀罪」の創設に前向きな姿勢をみせている。 特定秘密法には、民主党、共産党、社民党...
夫婦円満のために、相手の携帯の内容チェックなんてもってのほか……という考え方は覆されるかもしれない。 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)ならぬQOM(クオリティ・オブ・マリッジ)という、結婚の幸福度を示す指数を婚活支援サービスのパートナーエージェント(東京都品川区)が博報堂研究開発局の全面協力のも...
土曜の夜7時、都内のあるビルに30人ほどの男女が集まる。見た目は普通の会社員風。年齢は20~40代までさまざまだが、目的は一つ。「泣く」ことだ。涙を流してストレスを解消し、みんなでリフレッシュしようという「涙活(るいかつ)」が、最近、静かに盛り上がっている。 発案者は、離婚式プランナーの寺井広樹さ...
「似顔絵大賞」(「山藤章二の似顔絵塾」週刊朝日連載中)に今年は選考委員として、タレントの壇蜜さんと大久保佳代子さんを迎えた。塾長・山藤章二さん、本誌編集長とともに、2013年に活躍したおふたりにそれぞれの思いを聞いた。* * *山藤:大久保さん、今年ブレークされましたね。以前から「芸能界のあの椅...
政界再編に向けて動きがある中、ジャーナリストの田原総一朗氏は何を目的にして再編しようとしているのか分からないと疑問を呈する。* * * みんなの党の前幹事長だった江田憲司氏が離党した。江田氏を含む14人が一緒に離党し、1人を加えて15人で新党を作るのだという。 この江田氏、それに民主党の細野豪...
女性の活用を訴える安倍政権に押され、数値目標を掲げる企業が増えている。女性枠は逆差別? 男性たちはどう見ているのか。 流通大手の男性(42)の会社では、同時期に2人の女性部長が誕生した。同じく昇格できるレベルと思われていた男性は見送られ、彼女たちの働きに社内の注目は集まった。そのせいか、女性部長た...
文筆家の北原みのり氏は本誌連載の「ニッポンスッポンポン」で、女同士が分断されない日本に…と願う気持ちをつづった。* * * NHKの朝の情報番組「あさイチ」で、女性の貧困の特集が組まれた(12月11日)。今、シングルマザーの世帯数は約123万、そのうち48%が貧困層と見られている。限界まで働い...
芸能界の裏側を知る芸能記者たちが2013年の業界を振り返った。なかでも話題にのぼったのは元AKB48の前アツこと前田敦子の恋愛事情だ。* * *B(女性週刊誌記者):大物カップルでは前田敦子と歌舞伎役者の尾上松也も外せない。これ、表に出る数カ月前から一部スポーツ紙は知ってたけど、AKBサイドに...
政界再編のキーマンである日本維新の会国会議員団幹事長の松野頼久氏、新党代表の江田憲司氏、民主党前幹事長の細野豪志氏が、本誌年末名物「永田町闇鍋」で本音を語り尽くした。* * *松野:絶好のタイミングで3人集まっての闇鍋となったけど、まずは江田さん。みんなの党から13人を連れて新党発足ですね。細...
センター試験まで残すところあと1カ月。受験生にとってはこの時期をいかに過ごすかがカギとなる。英語の点数を上げるには何をするべきか、駿台予備学校講師の竹岡広信氏はこう語る。* * * この時期に大切なのは、センター型の問題集を解くことではなく、過去問を繰り返し解くことです。「1回やったから、もう...
今月2日「2013ユーキャン新語・流行語大賞」が発表となった。そこで大賞を受賞した“流行語メーカー”たちの装いをファッションデザイナーのドン小西氏がチェックした。以下、コメントはすべて小西氏。・滝川クリステル(フリーアナウンサー)華やかな赤の膨れジャガードのミニワンピース。色といい、素材といい、わ...
そろそろ大掃除を始めなければならないシーズン。そんなときに便利なのが家事代行サービスだ。39歳で2人の子どもをもつ記者が、大手家事代行業者「ベアーズ」(東京都)に自宅の掃除を依頼してみた。 師走のある日、記者宅に「ベアーズレディ」と呼ばれる専任スタッフ川崎康子さん(68)がやってきた。勤続8年。母...
中国が先月23日、東シナ海上空に「防空識別圏」(ADIZ)設定を発表した際、米国のケリー国務長官は同日ただちに非難声明を出し、ヘーゲル国防長官も中国に懸念を伝えたと述べた。日本外務省は同日、在京中国大使館に電話で抗議、バイデン副大統領の12月2、3日の訪日の際、中国に対しADIZの撤回を求める日米...
週刊朝日連載の「山藤章二の似顔絵塾」で今年の大賞が決まりました。選考会は、バラエティー番組「だんくぼ・彩(いろ)」(テレビ朝日系)出演中のタレント、壇蜜さんと大久保佳代子さんを迎えて行われた。塾長・山藤章二さん、本誌編集長とともに、選考をしながら似顔絵について語り合いました。* * *壇蜜:(...
安倍政権が十分な審議を経ないまま特定秘密保護法を成立させた。なぜこれほど急いだのか、その理由を早稲田大学国際教養学部の池田清彦教授はこう推測する。* * * 食料自給率39%、エネルギー自給率4%しかない日本は、とりあえず世界各国、とりわけアメリカと付き合わざるを得ない。シェール革命によりアメ...
一口にワーキングマザーといっても事情は様々だ。夫のイクメン度、親をどれだけ頼れるか、子どもの体調、子どもの年齢…。自分の能力ややる気とは関係ないいくつもの要素が絡み合い、どこまで働けるか、どこまで働きたいかに差が出る。 それなのに職場で要求される働き方は、特に管理職を目指そうとすれば、一律に「従来...
成立した特定秘密保護法。政府は国民に十分な説明をせず全く安心させてくれないと感じている作家の室井佑月氏は、官房副長官の言葉に思わず、こんな声を上げた。* * *「賛成か反対の意見を強いるのではない。でも、傍観して自分の意見を言わないことは中立とは言えず、権力に力を与え続ける暴力行為だ」 これは...
2013年、今年も芸能界では多くの熱愛報道をはじめとした話題が飛び交った。本誌ではベテラン芸能記者たちが今年を振り返る座談会を実施。記者たちは旧皇族のあの人から熱烈なアプローチを受けている歌手の華原朋美についてこう話す。* * *A(夕刊紙記者):最近、話題になったのは、「2013FNS歌謡祭...
国民の「知る権利」を脅かす特定秘密保護法がとうとう公布され、1年以内に施行される。安倍政権は今後、秘密指定の妥当性をチェックする第三者機関を乱立させ、批判をかわすつもりだ。これで天下り先が増え、焼け太りするのは霞が関だ。 12月13日の公布とともに特定秘密保護法施行準備室ができた。諮問会議の委員選...
北朝鮮は12月12日、「陰のナンバー2」だった張成沢(チャンソンテク)前国防委員会副委員長(前朝鮮労働党行政部長)の死刑を執行した。ナンバー2が死刑になるという異常事態――北朝鮮内部で一体何が起こっているのか。元防衛省情報分析官で北朝鮮関連の著書もある西村金一氏が分析した。* * * 金第1書...
センター試験は1月18、19日。あと1カ月と迫り、不安に押しつぶされそうな受験生も少なくないだろう。だが、あきらめるのはまだ早い。カリスマ講師が伝授する極意を実行すれば、今からでも100点アップも夢ではないのだ。現代文が専門の東進ハイスクール・林修氏にセンター試験必勝法を聞いた。* * * 国...
医療法人「徳洲会」グループから無利子・無担保で5千万円を受け取っていた問題で、猪瀬直樹都知事が意外なほどの粘り腰を見せ始めている。発覚した11月22日から3週間あまり。彼が辞めない理由をさぐった。 多くの関係者が指摘する「辞めない第1の理由」は、金銭的な問題だ。猪瀬氏の知人は話す。「本人は、自分か...
安倍政権が特定秘密保護法案の成立に突き進む。説明責任を放棄し、衆参両院で強行採決を連発。民主主義は傷ついた。周囲からはこれを危惧する声も多く、官僚も悲鳴をあげる。 小泉政権時代に防衛庁官房長や内閣官房副長官補を務めた柳沢協二氏(国際地政学研究所理事長)は指摘する。「秘密保護法がないと米国から情報が...
コンビニやファーストフード店など幅広い場所で目にするようになったコーヒー。月刊情報誌「日経トレンディ」が発表した「2013年ヒット商品ベスト30」の第1位には「コンビニコーヒー」が輝いた。 そんなコンビニコーヒーの隆盛を商機と捉えるのは、コーヒーの総合企業、キーコーヒー。本格的なドリップコーヒー市...
片足で立って靴下をはくとき、思わずよろける。それが「いつも」だとしたら、注意したほうがいいかもしれない。「サルコペニア肥満」という聞き慣れない疾患が、今、じわりと増えてきている。「ギリシャ語の『サルコ=筋肉』と『ペニア=減少・不足』を合わせた造語で、見た目はポッチャリ程度でも筋肉が減少し、脂肪が蓄...
消費税が8%に増税される来年4月まで、あと約3カ月半となった。国民の税負担は来年度、6.3兆円も重くなる。これに対して安倍政権は12月5日、景気の悪化を防ぐとして5.5兆円の経済対策を閣議決定した。家計の負担を軽減する項目には6千億円を振り向ける。 そのなかで中所得層の子育て世帯には1500億円を...