異例の事態? 五輪競技場入札、全業者が辞退した理由
AERA都内のオフィスビル工事現場前で、現場監督が携帯電話に向かって怒鳴っていた。「おい、どこ走っているんだ!」 作業員たちは手持ち無沙汰。しばらくすると70歳を超えたであろうドライバーが運転するダンプが慌てて走り込んできた。「いまの現場は年寄りと、経験の浅い若造ばかり。トラブルばかりで現場が回らない」と...
都内のオフィスビル工事現場前で、現場監督が携帯電話に向かって怒鳴っていた。「おい、どこ走っているんだ!」 作業員たちは手持ち無沙汰。しばらくすると70歳を超えたであろうドライバーが運転するダンプが慌てて走り込んできた。「いまの現場は年寄りと、経験の浅い若造ばかり。トラブルばかりで現場が回らない」と...
猛暑が過ぎ、秋の訪れを感じるこのごろ。満員電車やエレベーターでムワンと立ちこめる加齢臭に、思わず顔を背けた経験はないだろうか。汗ばむ季節は終わったのに、どうして?「夏場、汗くささに紛れて気づかなかった加齢臭は、秋口になると急に強く感じられます。また、汗腺のはたらきが活発な夏はサラサラとした水のよう...
「あいつ、サムいな」「そこはツッコまないと」「いま、スベりましたよね?」「引くわー」。自分では何もしないのに他人がすることを批評、批判、揚げ足取りして終わらせるような「ツッコミ」が増え、閉塞感が増している──。 そう指摘した新書『一億総ツッコミ時代』が昨年、話題を呼んだ。お笑い芸人「マキタスポーツ」...
戦国時代の終焉を告げた大坂の陣から、来年で400年。週刊朝日ではそのプレイベントとして、徳川家康、武田信玄、長宗我部元親、真田幸村の末裔の方をお呼びし、公開座談会を実施します。 4武将は根強い人気を誇り、関連史跡を訪れる人が絶えず、さらに各種ゲームでも高い支持を得ています。当日は、それぞれの家に伝...
火曜日夜7時過ぎ。地下のカフェに続く階段を、仕事帰りの30、40代男女が続々と下りていく。集まった12人が、料理やアルコールの並ぶ大テーブルに着くと、各自、ペンケースから愛用の万年筆を取り出した。「このモンブランは、中学生の時にお年玉をためて買ったんだけど、書き味がなめらかで最高」「このアンティー...
増税や五輪景気を見越して、不動産の購入を考える人が少なくないようだ。なかでもタワーマンションは、相続の際に現金資産よりも節税効果があるほか、賃貸収入が期待できる。それ以外にも、タワーマンションならではのメリットもあるようだ。 タワーマンションは、相続税評価額を減らすほか、収益性も期待できる。第三者...
皇族の身の回りの品は、原則ご本人かご家族が選び、税金で買われる。その品々をどう扱い、どう振る舞うか。そこには、お立場上、言葉にはできないお考えが反映されている。 今春、学習院大に入学した秋篠宮家の次女佳子さまは、高校時代は学習院女子高等科の制服をひざ上10センチに改造したこともある「現代っ子」だ。...
KDDIの設立や倒産した日本航空再建に手腕を振るってきた稲盛和夫氏。そんな稲盛氏流の部下の叱り方について話を聞いた。* * *問:稲盛会長は部下をどんなふうに叱りますか?答:部下が間違ったことをすれば、人前であろうと、厳しくストレートに叱ります。若い頃、会社が成長し、部下が増えてくるにつれて、...
米国占領下の日本で繰り広げられた、天皇の戦争責任をめぐるドラマを描いた映画「終戦のエンペラー」。この作品は今夏に公開されたが、実は64年前に同じ内容の映画が日米で企画され、頓挫していた。その秘話に迫る。 まだ占領が続く1949年1月、すでに軍を退き帰国していたフェラーズに東京から一通の書簡が届いた...
その行使の容認をめぐって是非が問われている集団的自衛権。しかし、ジャーナリストの田原総一朗氏は「ゼロか百か」で論じるのは間違っていると指摘する。* * *「いかなる憲法解釈も国民の生存や国家の存立を犠牲にするような帰結となってはならない」 安倍晋三首相は、9月17日に開かれた安全保障の法的基盤...
園子温監督が約20年前に執筆した幻のオリジナル脚本に加筆し制作した、映画「地獄でなぜ悪い」に出演した俳優の長谷川博己さん。自身の“俳優論”をこう語る……。「自分に性格なんかないです」と断言した。「ご自身の性格を端的に表現すると?」と質問したときのことだ。「俳優としては、自分の性格なんて、あっても邪...
大学進学や浪人を機に迎えることの多い、一人暮らし生活。子どもを自立させ、また親が子離れするまたとないチャンスだが、一人暮らしで自立を成功させるには、その前段階が重要なようだ。 都内在住の行政書士武石文子さん(50)には、一卵性双生児の息子たちがいる。昨年、次男は大学に現役入学したが、長男は浪人した...
シリコンバレー。起業家精神にあふれた異能や俊才が世界中から集まる場所を巣立った一人の男が、「EV」(電動輸送機)の世界に革命を起こそうとしている。2010年に電動バイクメーカー、テラモーターズを起こした徳重徹(43)。創業からわずか3年ながら国内で7千台以上を売り、ホンダやヤマハ発動機を抑えて市場...
わが国では年間約125万人が死亡しているが、その8割は「病院死」。「終の住処」を期待して老人ホームに入居する人は多いが、看取りへの対応は千差万別だ。介護・医療ジャーナリストの長岡美代氏が見た現場とは……。* * * 松島美智子さん(65)は2年半前、認知症の義母・ヤスさん(当時91)を特別養護...
多くの神経細胞を有し、弱ると免疫機能の低下によりさまざまな病気を引き起こす腸。その代表的なトラブルといえば「便秘」だが、いざ便秘になったときにはどうすればいいのだろうか? 東京都港区のマリーゴールドクリニック院長・山口トキコ氏に聞いた。「硬くなった便を無理やり出そうとして『いきむ』と、肛門に負担が...
国内では「イプシロン」の打ち上げで盛り上がるなか、海外では思わぬ“主役”が空に旅立った。一枚の写真に残された奇跡とは。 遡ることおよそ半世紀前、旧ソ連のスプートニク2号(1957年)に乗った犬「ライカ」や、米マーキュリー計画(61年)でのチンパンジー「ハム」と言った動物が宇宙へ打ち上げられ、その名...
夏の時期を北アルプスで過ごす、山ガールならぬ山小屋ガールがいる。中には都会の会社員生活から一転、山で働くことを選んだ女性もいる。彼女たちの仕事ぶりを追った。 谷から吹き上げてくる冷蔵庫を開けた時のような風に、高山植物のチングルマの綿毛がそよぐ。登山口から約8時間半、喘ぎながら歩き続け、もうこれ以上...
文化庁が毎年発表している「国語に関する世論調査」。いつも話題になるのが言葉や慣用句の使い方だ。「役不足」「流れに棹さす」など、本来の用法とは正反対の意味で覚えている人が多い。2012年度の調査は16歳以上の男女2153人が回答した。みんなはどう答えたのか? 正解は? あなたは大丈夫?1.「役不足」...
「よりによって、ここじゃなくても…」 2020年東京五輪のカヌー(スラローム)競技場の建設計画に対する、都内在住の川沢祥三さん(65)の率直な思いだ。東京都江戸川区の埋め立て地に広がる都立葛西臨海公園。五輪招致計画では、この公園約80万平方メートルの西側約3分の1に、全長約300メートル、高低差5メ...
瀬戸内海を一望できる天狗山には、司馬遼太郎が因島を訪れた際に残した言葉が石碑に刻まれている。「一眼あり 海上王國」。 九州に始まり、権力と文化の中心である大阪や京都を結ぶ航路の瀬戸内海は、古くから軍事と物流の要衝だった。海の豪族だった村上氏率いる村上水軍は、この海域の制海権を握り、東南アジアまで貿...
10月14日は鉄道の日。この日に合わせて鉄道イベントが開催されることも多く、楽しみにしている鉄道ファンもいるのではないだろうか。鉄道の楽しみ方と言うと、列車の写真撮影をメインとする「撮り鉄」、乗車を楽しむ「乗り鉄」、コアなものだと列車の走る音を愛する「音鉄」、車両について研究する「車両鉄」などがい...
就活に不可欠な人間力。これを身につけるには、親から離れて自活するのが有効らしい。 ハナマルキャリア総合研究所代表でキャリアコンサルタントの上田晶美(あけみ)さんは、学生たちに「就活を成功させたければ、自活しよう」と説く。自活には「子どもを開眼させるメリット」が三つあるからだ。「自活している子は就活...
49年ぶりにホームランのシーズン日本記録を更新したヤクルトの主砲バレンティン(29)。三冠王への期待も高まるが、もうひとつの「タイトル」にも、さまざまな意味で注目が集まっている。セ、パ両リーグから1人ずつ選出されるMVPだ。 MVPは「最優秀選手」に与えられる賞とされる。プロ野球取材歴5年以上の記...
NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のアキは東京から北三陸にやってきた。東京に戻ってアイドルになったが、東日本大震災を機に、再び北三陸に戻った。彼女と同じように、都会を離れて田舎に向かう若者の動きが活発になっている。 明治大学の小田切徳美教授(農村政策論)は、2005年ごろからその兆しを感じていた...
NTTドコモがiPhoneの販売を開始した。実はこのことで事業の根幹が揺るぎそうなのが、端末メーカーだ。 iPhoneを販売しないドコモの存在は、国内の端末メーカー各社にとって「頼みの綱」だった。ドコモは今年5月には、ソニーと韓国サムスン電子の2機種を販売面で優遇する「ツートップ戦略」を打ち出して...
安倍政権が後手に回っていた福島第一原発(フクイチ)の汚染水対策にようやく本腰を入れはじめた。安倍晋三首相は9月19日、フクイチを視察。停止中の5、6号機について、東京電力に「事故対処に集中するため、廃炉を決定してもらいたい」と要求した。安倍首相が珍しく“前のめり”なのには理由がある。 13日、東電...
9月16日、各地に甚大な被害をもたらした台風18号。京都・嵐山の名所「渡月橋」にも、桂川の濁流が押し寄せた。 渡月橋が架けられたのは平安初期の836年だが、命名は鎌倉時代。亀山上皇がこの橋を「くまなき月の渡るに似る」と詠(うた)ったのが由来とされる。 由緒ある名橋があわや決壊?と思いきや、「橋の風...
五輪招致のために、世界に向けて汚染水対策をアピールした安倍晋三首相。国費投入を決め、東電にさらなる廃炉を求め、安倍政権の対応は頼もしく見えるかもしれない。しかし、本当にそうなのか。 このタイミングで国が対策に乗り出した理由は、五輪招致がすべてではない。実は、別の“下心”があった。「ずばり、それは銀...
「愛子さま『小学6年生のグッチ』」。こんなタイトルで「女性セブン」(9月19日号)が皇太子ご一家の那須でのご静養の様子を写真つきで報じたのは今月初めのことだ。同誌によると、ご一家は8月30日、御用邸近くにある「那須どうぶつ王国」を訪問。その際、ポロシャツにパンツ姿の愛子さまが腕にかけていたバッグが、...
NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」による経済効果「アマノミクス」が、本家アベノミクスも真っ青の大旋風を起こしている。 まずはドラマの主な舞台である岩手県。岩手経済研究所(盛岡市)は8月、「あまちゃん」による岩手県内の経済波及効果が、今年度だけで32億8400万円にのぼると発表した。 試算に用いた...