中国バブル崩壊 トリガーとささやかれる“影の銀行”
週刊朝日中国政府系シンクタンクが「7月にバブル崩壊が到来」と予言する内部資料を作成し、市場に激震が走っている。にわかに高まった金融危機の裏でささやかれるのが「シャドーバンキング(影の銀行)」という聞き慣れない言葉だ。中国バブル崩壊のトリガーと警戒されるその正体とは一体、いかなるものか。ジャーナリストの富坂...
中国政府系シンクタンクが「7月にバブル崩壊が到来」と予言する内部資料を作成し、市場に激震が走っている。にわかに高まった金融危機の裏でささやかれるのが「シャドーバンキング(影の銀行)」という聞き慣れない言葉だ。中国バブル崩壊のトリガーと警戒されるその正体とは一体、いかなるものか。ジャーナリストの富坂...
アメリカの精神医学では否定的に見られている「共依存」。人間関係において、互いに依存しあっている状態だが、心理学者の小倉千加子氏は脚本家の木皿泉を例に、幸せな状態という見方もあるという。* * * 東京で大阪出身の人に会うと「東京と大阪ではどちらが住みやすいか」という話をよくしたものである。 大...
恋愛や性に関する話題は、若い世代に限ったものではない。中高年の間でももちろん恋愛はある。だがそれは若いころのとは少し形が違うようだ。夫と死別した74歳の実話をお送りしよう。 真冬の蔵王。地吹雪の夜、ホテルの和室に布団が2組、敷かれていた。二人の男女は、ごく自然に同じ床へ。すると、男性が少しおどけて...
日仏両国の料理技術を学び、民俗学にも造詣が深い料理研究家・柳谷晃子さん。スパイスの歴史と、長所をこう語る。* * * 16世紀のヨーロッパでは、スペインとポルトガルが東洋進出を果たし、アフリカ回り航路が開拓されたことで、スパイスが比較的容易に手に入るようになり、食生活は楽しみながら味わうものに...
7月8日、原発の安全性に関する新しい規制基準の施行を受け、電力各社が再稼働を申請した。火力発電の燃料費で赤字がかさんだほか、原発の維持費にも多くの額を費やすことになり、各社は一刻も早く再稼働したいところだろう。 原子力規制委員会は「経営問題は考慮しない」とするものの、「できるだけ効率よく速やかに審...
今シーズン初の試合に出たプロゴルファーの丸山茂樹氏。その大会をきっかけに、長嶋茂雄氏との再会やプロゴルファーの松山英樹氏との練習、全米オープンの後悔などを明かした。* * * いやぁー、疲れた。クタクタになりましたよ。僕にとって今シーズン初試合となった「長嶋茂雄招待セガサミーカップ」(7月4~...
千葉県柔道連盟会長で、日本代表選手を多く抱える了徳寺学園理事長の了徳寺健二氏(65)は、全日本柔道連盟(以下、全柔連)の上村春樹会長(62)に解任を突きつける急先鋒である。「代表選手に対する暴力やパワハラの問題も、助成金の不正受給問題も、上村氏が知らないはずがなかった。上村氏はすべての問題のいわば...
世界文化遺産に登録された富士山は1日、山開きを迎えた。毎年、30万人前後が登る富士山だが今年はさらに増加すると見込まれ、3割増という試算もある。そうした中、40代、50代の働き盛りが、世界遺産への登録を機に、富士山登頂に挑戦している。 会社員に主婦、親子連れ、シングルマザー…。仲間たちと一緒に登る...
睡眠中に何度も呼吸が停止したり、空気の取り入れが低下した状態が続く低呼吸になったりする睡眠時無呼吸症候群(SAS)。病状や患者の希望により、治療も多様化している。日本におけるSAS治療の第一人者で日本睡眠学会認定医の井上雄一医師に、SASの治療を受ける際の注意点や医療機関の選び方などについて聞いた...
花火にもファッションのように、トレンドがある。「今年は“八方咲”でしょうね」 そう話すのは、これまで日本だけで1千回以上の花火大会を見てきた、“ハナビスト”の冴木一馬さんだ。写真家として花火を撮影するだけでなく、花火師の資格を取得して世界各国の火薬の文化と歴史を研究している、いわば花火のスペシャリ...
乳がんと卵巣がんのリスクを知る遺伝子検査が注目されている。米女優アンジェリーナ・ジョリーもこの検査を受けて、リスク予測をもとに、予防としての乳房切除手術に踏み切った。 アンジーの告白が日本で衝撃をもって受け止められたのは、「予防的切除術」という考え方だ。リスクが確認される臓器を、がんになる前に切除...
作家の亀和田武氏が昨今の男性向け週刊誌『週刊ポスト』などについて、こう分析する。* * * 死ぬほどSEX。若者向け雑誌の煽り文句と錯覚しそうだが、じつはこれ「週刊ポスト」(小学館)が何週にもわたり継続中の人気シリーズ名だ。対する「週刊現代」は“死ぬまでセックス”。すごいでしょ。60歳からが男...
言葉は時代とともに変わっていくものだが、脚本家の内館牧子氏と元NHKアナウンサーで、フリーキャスターの堀尾正明氏は、それでも最近の言葉の使われ方には怒りを感じるという。* * *内舘:私が「週刊朝日」のエッセーで、ヘンな日本語について書くと、驚くほど反響があるんです。堀尾:それは「わかる、わか...
「人生一度。不倫をしましょう」 そう堂々とトップページに掲げた既婚者向けSNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)「アシュレイ・マディソン」が6月、日本でサービスを始めた。2002年にカナダでサイトを開設してから11年、今では世界28カ国で1900万人以上が登録している(独身者も登録可能)。 匿...
多くの人が、耳を衛生的に保つためにやっているはずの耳掃除。だが実は、それにより耳の中に「カビ」が生えてしまうこともあるという。金沢医科大学耳鼻咽喉科の鈴鹿有子教授に話を聞いた。* * * 耳の穴にカビが生えることがあります。正しくは耳真菌症といい、足の水虫と同様、カビ胞子がはびこる。かゆくなっ...
福島第一原発の事故当時の所長だった吉田昌郎氏が食道がんで亡くなった。58歳だった。未曾有の大事故の裏側で指揮をとった吉田元所長の死を周囲の人は悼み、悲しんでいる。 吉田元所長に仕えた東京電力の関係者はこう話す。「海水注入問題で吉田元所長は、『あそこで止めたら終わりだろう。本店だ首相だと言っている場...
1億円以上の役員報酬を手にする経営者たちのリストが今年も公表された。赤字でも無配でも、社員の平均給与が下がっていても、リストに名を連ねる企業もある。そんななか、ひとつの試みとして、前年に比べて役員報酬が上がった一方、正社員の平均給与が下がっている会社(役員)を抜粋してみた。 社員の平均給与が300...
「私のところの支持者に、公明党から『よろしく頼みます』との電話がどんどんかかってきている。選挙区ごとに5千から1万、計10万票を公明党に回せって言うんだよねえ。あんまり無理を言わんでほしいよ」 こうぼやくのは埼玉県内の自民党衆院議員だ。埼玉は3人区。自公候補の当選はすでに濃厚なのだが、4月に自民党本...
失速著しい日本維新の会。“発祥の地”である大阪(改選数4)だけは別世界と思いきや、そうでもないようだ。大阪府知事でもある維新の松井一郎幹事長(49)が掲げる目標は「トップ当選」。昨年の衆院選で維新が府内で獲得した比例票は146万票で自民党は85万票。楽勝とも思えたが、現実は甘くなかったようだ。「公...
近頃学生のあいだで「配属活動」、略して「配活」という言葉が生まれている。これは、内定を得たあとに希望の配属(職種、部署、勤務地など)を勝ち取るためにする活動のことを言う。内定先の社員に会って話を聞くという方法もあれば、内定者研修で人事に希望をアピールしたり、提出する課題に希望をさりげなく書き込んで...
世の中には風呂上がりの耳掃除が毎日の楽しみ、という人も多いのではないだろうか。耳鼻科などでは耳垢(みみあか)が詰まることを「耳垢塞栓(じこうそくせん)」といい、これによって難聴や耳痛、頭痛、めまいなどが起こることがあるという。しかし、だからといってやみくもに耳掃除をすればいい、というものでもないら...
2011年3月11日の東日本大震災で水素爆発を起こした福島第一原発事故。当時の所長で、絶体絶命の危機回避の陣頭指揮をとった吉田昌郎(まさお)氏が7月9日、食道がんで亡くなった。吉田元所長がはじめてマスコミの前に姿を現し、取材に応じたのは事故発生から8カ月がたったころだが、その数か月前に本誌は吉田元...
タレントの上地雄輔さん(34)がブログで、「携帯なし生活に入ります」と宣言したのは5月のこと。仕事の都合で海外にいた1週間限定の「携帯なし生活」だったが、ブログの内容がその日のうちにネットニュースになり、書きこまれたコメントは3700件を超えた。「脱携帯生活」で、現代人が失ってしまった五感を取り戻...
日本各地で猛暑が続いている。政府は、節電や地球温暖化対策として、エアコンの設定温度を28度にするように求めている。しかし、これが熱中症を引き起こすひとつの原因になっている場合もある。 日本生気象学会が作った熱中症を予防するための指標によると、熱中症になる危険度を気温と湿度の関係で示している。危険度...
睡眠中の呼吸に異変が起きる睡眠時無呼吸症候群。潜在患者数も含めると患者数は約200万人に上り、そのほとんどが男性といわれている。 埼玉県越谷市に住む会社員の後藤慎一さん(仮名・42歳)は、2013年3月に定期検診で高血圧と診断された。医師から、狭心症や心筋梗塞などを起こしかねないと告げられ、循環器...
安藤美姫さん(25)が女児を出産していたことを発表した。未婚であり、父親の名前を伏せたことでさまざまな憶測を生んだ。だからこそ、もう一度伝えたい、出産と復帰までの葛藤と決意を。* * * 「やっぱり、いろいろ言われちゃうだろうなあ……」 5月、まだ目のあかない愛娘をあやしながら、安藤美姫(25)...
参院選の最強応援弁士、自民党青年局長の小泉進次郎氏(32)が、とにかく地方を回っている。公示日の4日に山形の飛島に入ったのを皮切りに、愛知の日間賀島(ひまかじま)(6日)、石川の能登島(7日)、琵琶湖の沖島(9日)、島根の隠岐(10日)などあちこちの島を歴訪。連日、拍手喝采を浴びている。 進次郎氏...
2009年度以来、上場企業には年間報酬1億円以上の役員の氏名とその報酬額を開示する制度が義務付けられた。今年は、そこに301人が名を連ね、制度開始以来最多となった。今回は役員報酬が業績と連動する傾向にあったが、その一方で赤字になったり、株主に配当金を支払っていないのに、1億円以上の報酬を受け取った...
参院選でのねじれの解消を目指す自民党。その並々ならぬ意欲を象徴するような“事件”が党本部で起きている。党ぐるみでの「高市隠し」だ。「『原発事故の死者はいない』など、高市早苗政調会長は失言が多い。選挙期間中にまた何か飛び出せば、一気に大逆風となります。そのため党本部が、応援演説に行かせないよう仕向け...
関東甲信地方で梅雨が明けて以降、日本列島は連日、30度以上の真夏日が続き、熱中症で死者が相次ぐなど殺人的な猛暑となっている。暑さから身を守るためには、どうしたらいいのか? 正しい熱中症対策の知識と、本当に役立つひんやりグッズを徹底取材した。 巷ではどんな“グッズ”が人気なのだろうか。マロニエゲート...