三國連太郎 昭和が愛した名優の終幕
週刊朝日たばこをくわえながら真剣な眼差しを見せる父の横で、満面の笑みを浮かべる男の子。1964(昭和39)年2月に写した三國連太郎さんと息子の佐藤浩市さんだ。こたつを囲む一家団欒の光景に、「昭和」が息づく。 4月14日、90歳で亡くなった三國連太郎さん。「家族や私的なことは一切、口にしなかった」と、「釣り...
たばこをくわえながら真剣な眼差しを見せる父の横で、満面の笑みを浮かべる男の子。1964(昭和39)年2月に写した三國連太郎さんと息子の佐藤浩市さんだ。こたつを囲む一家団欒の光景に、「昭和」が息づく。 4月14日、90歳で亡くなった三國連太郎さん。「家族や私的なことは一切、口にしなかった」と、「釣り...
一昔前に流行った「教育ママ」という言葉にみるように、子どもの教育に熱心なのは女性というイメージがある。しかし最近は、どうやらその限りでもないらしい。ある調査によると、実は意外に教育熱心な「祖父」の存在が明らかになった。 調査を行ったのはシニア向け宿泊予約サービスを提供する株式会社ゆこゆこ。税制改正...
株式市場は、相変わらずのアベ相場で大にぎわいだ。この勢いでデフレ脱却も。そう考えた大物エコノミストはバブル超えとなる「日経平均4万円説」を唱え始めた。経済の低迷が続いた「失われた20年」を取り戻す動きとなるのか。日本株は大きな山を登り始めたのか。 大手ネット証券、マネックス証券の松本大(おおき)社...
春のドラマが始まった。前クールで著書の「嘆きの美女」がドラマ化された作家の柚木麻子(ゆずき・あさこ)さんが、「たまに目を閉じて」と一風変わったドラマの見方を教えてくれた。* * * 森田芳光&松田優作コンビを超えられるわけなかろうと期待していなかったリメーク作品「家族ゲーム」(フジ系、水曜夜...
子どもの成長とともに、無関係ではいられなくなる「ママ友」というコミュニティ。その付き合い方に悩む母親も多いようだが、中には「やり過ごす」という方法をとる人もいるようだ。「あなたの子育ては間違っていると断言されて。笑顔で聞き流していましたが、悔しくて」 都内在住のウェブデザイナーの女性(40)は、小...
皇太子ご夫妻のご結婚からまもなく20年を迎える。20年という結婚生活の中で、皇太子さまと雅子さまの離婚説が、幾度も流れては消えた。実際のところ、お二人の仲はどうなのだろうか。ご夫妻を近くで見た人物は、その様子をこう話す。「非常に仲がいい。お出かけのときなども後ろで聞いていると、雅子さまは皇太子さま...
政権発足から間もなく4カ月になるというのに、安倍晋三首相(58)の「公邸への引っ起し」が一向に進まない。北朝鮮のミサイル発射の可能性が高まっても、淡路島や三宅島で震度6弱、5強の地震が相次いでも、どこ吹く風。ひたすら東京都渋谷区の自宅から15分かけての“車通勤”だ。 2005年に今の首相公邸になっ...
難しい人間関係のひとつ、「ママ友」。学校や幼稚園のほか、マンションでも気遣わなければならないケースもあるようだ。 玄関のポストに投げ込まれたメモを読んで、3歳の一人娘がいる女性は凍りついた。「奥様が今朝、他人の三輪車を足で蹴ったのを見た方がいます。以後、やめてください」 差出人は、マンションの下の...
テレビ各局の春のドラマが出そろった。「ガリレオ」が視聴率22.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で好発進するなど話題は多いが、数字や各局の思惑とは無関係に、本当におもしろいドラマはどれだろう。「ドラマが大好き」という作家・柚木麻子(ゆずき・あさこ)さんに、独断オーケーで裁いてもらいました。* ...
長い療養生活を送る雅子さまに久々の海外公務を決意させたのは、一本の国際電話だった。「電話の主は、オランダのマキシマ妃でした。まもなく新国王に即位するアレキサンダー皇太子の妃です。マキシマ妃は『ぜひ4月30日の即位式においでいただきたい』と直接、雅子さまにお話しされたようです」(宮内庁関係者) その...
全日本柔道連盟が揺れている。この1月には前女子日本代表監督らによる女子選手への「暴言、暴力行為」が発覚。3月半ばには、独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)から指導者に支給される助成金(一人年間120万円)の3分の1(40万円)が、全柔連幹部の指示で、関連口座に振り込まれていた問題が表面化...
東日本大震災後、ツイッターでNHKの報道姿勢などに疑問を呈し、4月1日付で退職した元NHKアナウンサーの堀潤氏(35)。市民メディアを立ち上げ、既存メディアとの「協業」を目指すという。参院選でみんなの党からの出馬も取りざたされているなか、週刊朝日のインタビューに答えた。「(参院選には)出ません。そ...
楽天社長の三木谷浩史氏が率いる新しい経済団体「新経済連盟(新経連)」。4月15日夜に行われた「新経済サミット」(新経連主催)の前夜祭には安倍晋三首相が駆けつけ、大きく盛り上がった。団体の今後の展望などについて、代表理事である三木谷氏に話を聞いた。* * *──新経連が目指すのは? これまでの経...
北朝鮮の弾道ミサイル発射問題に関して、作家の室井佑月氏はこう語る。* * * このところニュースを見ていると、急におでんが食べたくなる。おでんの季節はそろそろ終わりだけど。あたしは近所のコンビニエンスストアまでひとっ走りして、おでんを買ってくる。そうね、具は大根とはんぺんとこんにゃくであること...
東京都江東区、りんかい線の国際展示場駅前のビルが、その“仕事”の現場だった。業務内容は、福島第一原発事故をめぐる東京電力の補償業務のデータ入力。実際に派遣社員として働いたジャーナリストの宮田賢浩氏が、その驚愕の実態をレポートする。* * * 実務研修は「マウスの操作」から始まった。派遣社員は、...
アベノミクスによる株価急上昇に、「乗り遅れるな」と浮足立つ人たち。しかし本当のところ、いつが売買のタイミングなのだろうか。3人のエコノミストに聞いた。『アメリカの世界戦略に乗って、日本経済は大復活する!』を書いたエコノミストの中原圭介氏(アセットベストパートナーズ社長)は「シェールガス革命で米国が...
突然発作を起こし、命にかかわることもある危険な病、「脳卒中」。特に要注意なのは、一人で生活する「おひとりさま」だ。周りに気付いてくれる人が少ないため、迅速な措置が難しくなる。おひとりさまの脳卒中の予防について、専門家に話を聞いた。 そもそも、おひとりさまのライフスタイルは、脳卒中を引き起こす高血圧...
ハリウッドスターから歴代首相まで、国内外のセレブに愛された「ホテル西洋銀座」。5月末で、26年の歴史に幕が下ろされる。 ホテル西洋銀座は、1987年、セゾングループ創業者・堤清二氏の構想によって開業された。客室数77室と小規模ながら、既存のホテルにはないサービスを追求し、日本初の“コンシェルジュ”...
筋肉が衰えていく筋萎縮性側索硬化症(ALS)の父を介護した女性、安田智美(41)さん。周囲の協力を得て介護をする「24時間他人介護」を実現した一人だ。体が弱い智美さんをサポートしたのはALS協会を通じて紹介された、ケアマネジャーの長谷川詩織さん(34)だった。* * * 長谷川さんは、ヘルパー...
オリンピックに3大会連続出場した元プロ陸上選手の為末大さん。これまでさまざまな国を訪れた為末さんだが、その国を知るために今は旅をし、街を走っているという。* * * 今は、このシューズだけですが、現役時代は、競技用のスパイクやウエートトレーニングの用具など、走るための必需品で、トランクがいっぱ...
1973年に連載を開始した「ブラック・ジャック」。手塚治虫の名作として名高いが、今年は連載40周年の年にあたる。このマンガの魅力は何か? 心臓外科医の南淵明宏氏に話を聞いた。* * * ブラック・ジャックを読んだのは、高校1年のとき。筋立てよりも、出てくる人体の美しさに感激しましたね。一見し...
皇太子妃・雅子さまの久々の「皇室外交」の行き先は、4月30日に王位継承行事が開かれるオランダ。雅子さまが公務で外国訪問するのは11年ぶり。オランダ訪問は、ご一家で2週間「静養」された2006年以来だ。皇室との交流が深いオランダは、雅子さまにとっても、父で国際司法裁判所判事を務める小和田恒氏が暮らす...
いま、肉の世界で論争が起きていることをご存じだろうか。 発端は、今年1月下旬に発売された1冊の本だ。その名も、『長生きしたけりゃ肉は食べるな』。食事で体を健康にする「食養」を唱える若杉友子氏(76)が書いた。日本人の腸は長く、肉などの動物性たんぱく質は腸内環境を悪化させ、毒素が多く発生する。それが...
中国国民も安全性を疑う中国産食品。深刻な健康被害も出ているという。「頭も膝も、全身の関節が痛い。私の体はどうなるのか」 毛沢東のふるさと湖南省の村、瀏陽市鎮頭鎮に住む羅金芝さんは、カドミウム中毒で体調不良が続く。昨年2月に大脳を手術した。まだ40代なのに、昼間もベッドで過ごす時間が増えた。近くの工...
被害者意識、罪悪感……。親の介護が必要になった瞬間から、身内に重くのしかかってくる感情である。しかも、自分の生き方が定まらない若いうちに、その選択を迫られたら――。でも希望はきっとある。数少ないかもしれないが、成功例を紹介する。* * * 千葉芙美さん(33)の母(65)が筋萎縮性側索硬化症(...
手塚治虫の傑作マンガ「ブラック・ジャック」は週刊少年チャンピオン1973年11月19日号から連載が始まり、今年40周年。医療マンガの先駆けで、医療界にも愛読者は多い。がん手術後の乳房再建を専門とする医師、岩平佳子さんに同作への思いを聞いた。* * * 私の親はマンガにはいい顔をしなかったので、...
黒田東彦・日銀新総裁が打ち出した新たな金融政策に対して、債券市場では危うい動きが見られた。「伝説のディーラー」の異名をとる藤巻健史氏は、経験から「アベノミクス」について次のように話す。* * *「エ~、ア~ア、やっちまった」。黒田東彦・日銀新総裁が新たな金融緩和を決めた翌日、月1度出演させてい...
耳管開放症は2000年以降、多くの人に認知されるようになったが、まだ治療法は確立されていない。20年以上にわたって耳管開放症の治療に取り組み、年間400例以上を診る、金沢市立病院耳鼻咽喉科の石川滋医師に、現状を聞いた。* * * 耳管開放症の患者数は100万人ともいわれています。およそ5対3の...
立川断層は、首都圏に震度7の直下型地震を引き起こす活断層とされる。3月28日、ここの調査をめぐり東京大学地震研究所が異例の記者会見を開いた。「住民の方などに混乱を与えて申し訳ない」「催眠術にかかったようだった」 謝罪したのは佐藤比呂志・東大教授。佐藤教授らのグループは、東京都武蔵村山市で立川断層の...
耳管開放症は、鼓膜の奥にある耳とのどとをつなぐ「耳管(じかん)」が開いたままになり、耳の聞こえに異常が起きる病気だ。潜在的な患者を入れると、患者数は100万人に上る。標準治療はまだ確立されていないが、重症例に対する手術が効果を上げてきている。 東京都在住の垣田圭子さん(仮名・42歳)は、2012年...