五輪取材記者 まずい食事にWi-Fiが使用料2万円で「がっかりロンドン」ルポ
週刊朝日御年86のエリザベス女王が「007」のジェームズ・ボンドとともにヘリからダイビングするという過激な映像演出で盛り上がった7月28日(日本時間)のロンドン五輪開会式。お祭り気分は最高潮に達したが、実は開会式4日前のロンドン入り直後から、週刊朝日記者はたび重なる「がっかり体験」に襲われていた。 さっそ...
御年86のエリザベス女王が「007」のジェームズ・ボンドとともにヘリからダイビングするという過激な映像演出で盛り上がった7月28日(日本時間)のロンドン五輪開会式。お祭り気分は最高潮に達したが、実は開会式4日前のロンドン入り直後から、週刊朝日記者はたび重なる「がっかり体験」に襲われていた。 さっそ...
関塚隆監督率いるU-23日本代表は、優勝候補と目されるスペインと、続くモロッコに、いずれも1-0で勝った。なかでも、スペインの敵将に「あれは驚異」と言わしめたのはFWの永井謙佑。その爆発的なスピードに強豪スペインでさえ、度肝を抜いたのだ。サッカージャーナリストの安藤隆人は永井についてこう語る。* ...
わずか90分間で世界の注目を一気に浴びた。ロンドン五輪サッカー男子1次リーグの第1戦。その立役者は、値千金の決勝弾をたたきこんだMF大津祐樹。サッカージャーナリストの安藤隆人氏は、大津を見た目とは違い「熱い男だ」と言う。 あだ名は「チャラ男」。イケメンで、その話し方に今風の若者の軽さがあることから...
7月24日朝(日本時間)に突如飛び込んできたニュースに誰もが驚いたであろう。大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(38)=本名・鈴木一朗、ヤンキースへ電撃移籍の知らせだ。 昨季大リーグで初めて200安打に届かず、5年契約最終年の今季は3番を任されたが、結果は期待外れで打順は1番、2番と流浪した。動...
衝撃的な第一報は、7月24日朝(日本時間)に飛び込んできた。大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(38)=本名・鈴木一朗、ヤンキースへ電撃移籍――。 イチローの物語は、野球への意地と執念に満ちあふれている。91年秋のドラフト4位でオリックスに入団。プロ1年目に打撃コーチから「バットを短...
ロンドン五輪が7月27日に開幕した。残念ながら100メートルは5位に終わった水泳・平泳ぎの北島康介選手だが、また200メートル3連覇という夢が残っている。14年間番記者として見続けてきた朝日新聞スポーツ部の堀井正明記者はこうレポートする。* * * ロンドン五輪まで2カ月を切った6月上旬、米カ...
五輪3連覇を狙う北島康介(日本コカ・コーラ)。シドニー、アテネ、北京と三つの五輪をともに戦ってきた東京スイミングセンターの平井伯昌コーチのもとを離れた3年間とはどんなものだったのか。平井コーチと早大水泳部の同期で、北島選手の担当14年の番記者でもある朝日新聞の堀井正明記者がこうレポートする。* ...
金メダルの有力候補の一人、男子体操の内村航平選手。個人のみならず、団体での金も目指すが、昨年10月の体操世界選手権男子団体決勝は、まさかの展開になった。 最後の種目の鉄棒。田中佑典(ゆうすけ)が落下、さらにはエースの内村航平が"めったにない落下"をした。トップの中国と2.068点差の悔しい2位。日...
ロンドン中心部のウォーレン・ストリート。オフィスビルが立ち並ぶ一角から裏通りに入ると、英3大ブックメーカーの一つ、コーラル社の賭博場がある。 店内に入ると、モニターを見つめる人々の「フ○ック!」「イエス!」といった叫び声が。ソファの前に3台並んだモニターの右はドッグレース、真ん中は競馬、左は五輪の...
かつての「視聴率王」も今は昔――フジテレビに異変が起きている。 2004年から7年間、年間視聴率3冠王に君臨していたが、昨年、日本テレビにその座を奪われたのに始まり、オダギリジョーが主演した今年4月期のドラマ「家族のうた」は、視聴率3%台で打ち切り。さらに4~6月期の平均視聴率はテレビ朝日にも抜か...
約100隻の船団が大阪市中心部を流れる大川に浮かぶ「船渡御(ふなとぎょ)」と、夜空に打ち上がる約4千発の花火が風物詩である天神祭が行われた7月25日夜、橋下徹・大阪市長は苦笑いしながら、こう挨拶した。「最近はもう、女性の前に出にくくなって……」 週刊文春7月26日号で報じられた北新地の元ホステスと...
野村グループのトップ、渡部賢一CEOが7月末に辞任することを電撃発表した。これは、佐渡賢一率いる証券取引等監視委員会(SESC)との闘いに、ガリバー・野村が敗れたことを意味する。"2人の賢一の100日戦争"。週刊朝日だけが知る真相を報告する。 かたや座禅、かたや登山。"2人の賢一"は好対照な趣味を...
開幕間近のロンドン五輪。スポットを浴びる選手の陰には、彼らを支える職人がいる。その知られざる仕事ぶりに迫った。・森 昭雄(自転車競技のメカニック) 最も車体に力がかかるスタートは、最もトラブルが起こりやすい。自転車の故障を事前に防ぐのが使命。それだけに、大きなレースのスタートの時には、緊張でのどが...
原発再稼働をめぐる動きの中で、置き去りにされているものはないだろうか。取り残されているものはないのか。福島第一原発の事故は、そこに暮らしていた一人ひとりの心と体、そして未来にどんな被害をもたらしたのか。仮設住宅から発せられた84歳の「原発難民」詩人のメッセージは、私たちに改めて問いかける。 警戒区...
「適応障害」と診断された雅子さまの療養生活も、あと半年ほどで丸9年。なかなか状況が改善されない中、ここにきて皇室ウオッチャーたちが注視する"事件"が起きた。皇室の医療を担当する医師の間で"戦い"が勃発したのだ。 報道陣の面前で火花が散ったのは7月20日。小町恭士・東宮大夫が定例会見で、6月1日に退任...
相模原病院では年間約4500人の喘息患者を診るという。国内でも有数の症例数を誇る同院で、中心となって治療に当たる病態総合研究部長の谷口正実医師に今後の喘息治療について聞いた。* * * 私たちの最近の大規模調査や臨床研究などで、成人喘息の発症や悪化には喫煙だけでなく、肥満や食生活が大きくかかわ...
少し前から、日本では空前の子役ブームが巻き起こっている。脚本家で俳優の河原雅彦氏は、これまでの子役ブームと比較して、今回の子役たちは漫画『ドラゴンボール』でいうと「"完全体"フリーザ」のようだと話す。* * * どれ。いまだテレビ業界を席巻している空前の子役ブームについて語ろうか。 世の人々は...
「伝説のディーラー」と呼ばれ、投資助言会社「フジマキ・ジャパン」の代表を務める藤巻健史氏は、6月に外債運用を始めた群馬銀行を「さすがだ」と評価する。その理由はとは?* * * 6月22日付の日本経済新聞に「群馬銀、外債運用を開始」という記事が載っていた。「余資運用の対象は日本国債を中心とした円建...
小説『空海の風景』で、司馬遼太郎は空海という人間を描いた。その完成の裏には、空海と司馬さんの不思議なエピソードがあったという。 高野山大学での講演で、司馬さんはこんな話もしている。<空海について書いてみようと思ったのは昭和四十年ごろです> そのころの司馬さんは『坂の上の雲』の執筆の準備にとりかかっ...
いよいよ開催が間近に迫ったロンドンオリンピック。毎回、羽織袴に派手な格好で選手たちを応援するオリンピックおじさんこと山田直稔さんは、実は偶然に銀座のクラブでなでしこジャパンの佐々木則夫監督と出会ったという。当時のことをこう振り返る。* * * 北京でひどい目にあって、2度目の「引退宣言」をした...
小学校からクラスでは変人扱いで、「あまのじゃく」というあだ名をつけられていたという荒俣宏氏。あるときは博物学者、またあるときは幻想文学研究家。小説家にして妖怪研究家、あるいはタレントと、もはや本業がどれかわからないほどさまざまな顔を持つ。博物好きの荒俣氏だが、その性格が爆発したのは平凡社で百科事典...
間もなくロンドンオリンピックが開幕する。「愛ちゃん」の愛称で知られる卓球の福原愛は、第28回アテネ大会で意外なアクシデントに見舞われていた。 アテネ大会で福原のお父さんが、差し入れ用に海苔で巻いたおにぎりを会場に持参したところ、荷物検査で爆弾と間違われてテロリストの嫌疑をかけられた。海苔で巻かれた...
朝日新聞1面(7月21日付朝刊)で、東電の下請け会社の役員が昨年12月、福島第一原発(フクイチ)の現場で働く自社作業員に対し、線量計を鉛のカバーで覆うよう指示したとの報道があった。 渦中の下請け会社「ビルドアップ」が契約を結んだ元請け企業「東京エネシス」は、東電を筆頭株主とし、東電御三家と称される...
政権交代から早3年。小沢一郎氏(70)らの集団離党後も、一人また一人と民主党を出ていく議員が後を絶たない。輿石東幹事長(76)も「政権が崩壊しかねない」とこぼすほど危機は深刻だ。なぜ民主党政権は失敗したのか。消費増税法案で対応が分かれた原口一博氏(53)、川内博史氏(50)、中村哲治氏(41)の3...
あるときは博物学者、またあるときは幻想文学研究家。小説家にして妖怪研究家、あるいはタレント。もはや本業がどれかわからないほどさまざまな顔を持つ、荒俣宏氏。幼い頃から生物採集、漫画、階段小説、幻想文学と次々に夢中になり、学生時代は「一生、友達がなくて死んでいく」とまで考えていたという。* * *...
ジャーナリストの田原総一朗氏は、ニューヨークを訪ね、アメリカの原発政策について話を聞いた。すると、日本人にとっては衝撃的な事実が明らかになった。* * * アメリカの原発政策はどうなるのか、と問うた。相手はエネルギー専門の人物である。「アメリカの企業は、実は原発にはほとんど興味がない。原発を今...
喘息というと子どもの病気と思われがちだが、700万人とされる患者の6割~7割は大人の患者だといわれている。しかもその7割が成人してからの発症だ。慢性疾患と理解したうえで、吸入ステロイドを上手に使うことが病状の安定につながると宮川医院の宮川武彦医師は説明する。「喘息は慢性疾患です。最初の強い症状がな...
ロンドンオリンピックの開催が目前だ。前回のアテネ大会、陸上男子ハンマー投げで金メダルを獲得した室伏広治には、バラエティ番組に出演できない理由があるという。 室伏は数年前まで正月に放送されていたスポーツマンのナンバー1を決めるバラエティー番組に参加し、パワー系種目のすべてに圧勝。寝そべった状態から、...
福島第一原発で作業員として働くジャーナリストの桐島瞬氏からルポが届いた。そこには過酷な作業現場の実情と、東電社員がいかに現場作業員を軽んじているかが克明に綴られていた。* * * 東電は今年4月、免震棟の一部を「管理対象区域」から「非管理区域」に変更したと発表した。徹底した除染で、基準を下回る...
福島第一原発(フクイチ)で作業員として働くジャーナリストの桐島瞬氏は「東電の行為は、殺人罪にあたる」と怒りを隠さない。* * * 7月初め、フクイチの免震重要棟(以下、免震棟)に大型冷蔵庫が運び込まれた。「冷蔵庫の中には、ペットボトル入りの水が大量に冷やされていて、東電社貝がいつでも飲めるよう...