森脇健児
森脇健児

 久々に全国区の大型特番に森脇健児(56)が帰ってきた。4月8日放送の「オールスター感謝祭」(TBS系)で恒例企画となっている「赤坂5丁目ミニマラソン」が3年半ぶりに復活。脚力に自信のある有名芸能人たちがしのぎを削るなか、過去3度の優勝経験がある森脇が4位に入る大健闘を見せたのだ。

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「今回は初出場・初優勝から20年で、かつ3年半ぶりに復活したということもあって『言い訳なしの真剣勝負。優勝目指して走らせてもらいます』と鼻息が荒かった森脇さん。禁酒し、毎日22時には就寝。連日のトレーニングで体重は59キロ、体脂肪率は10%を切るなど、本人いわく『17歳の森脇健児』の体にまで追い込んだそうです。森脇さんは、毎回ミニマラソンの前日にホテルで遺書をしたため、死ぬ気で挑んでいたという逸話があるほど。1人だけ意気込みが違う特異な存在というのは番組にとって欠かせないですし、もはや風物詩となっています。全国区のタレントではなくなってから四半世紀になりますが、面白さに円熟味が増しているというのは誰もが認めるところでしょう」(放送作家)

 高校2年生で「第1回松竹芸能タレントオーディション」に合格。関西ローカルで徐々に頭角を現し、やがて夕方の帯番組「ざまぁKANKAN!」で大ブレーク。ダウンタウンの“対抗馬”として関西で爪痕を残し、その勢いのままに東京進出も果たした。しかしその後、お笑い界の厳しさを知ることになる。

「当時、関西圏での人気は本当にすさまじかった。ダウンタウンを追いかけるようにして東京進出し、『笑っていいとも!』や『夢がMORIMORI』など数多くのレギュラー番組で全国区の人気を得ました。しかし、徐々にそのお笑いセンスに疑問の声があがり始め、『そんなには面白くない』という評価を受けることに。ちなみに、森脇さん本人が明かしている最高年収は1億円。最盛期はレギュラー番組12本にCM契約が7本あったとか。松竹は会社をあげて森脇さんを売りまくり、全国区の人気タレントにまでしたのですが、やはり実力不足だった感は否めません。本人も『度を超えた勘違いぶりで芸能界を干された』と認めています」(同)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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