巨人・岡本和真(左)と中日・高橋宏斗(右)(写真提供・読売ジャイアンツ/中日ドラゴンズ)
巨人・岡本和真(左)と中日・高橋宏斗(右)(写真提供・読売ジャイアンツ/中日ドラゴンズ)

 侍ジャパンが優勝したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍したことで、将来のメジャー挑戦が噂されているのが内野手の岡本和真巨人)と投手の高橋宏斗中日)だ。

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 しかし両者の所属球団はポスティングシステムを含め、選手のメジャー移籍に関しては消極的な印象もある。国内外から注目を集め始めた2人の未来はどうなって行くのだろうか……。

 日本中を熱狂の渦に巻き込んだWBCが終わり、NPBも開幕した。侍ジャパンの一員として世界一を勝ちとった仲間たちが、今度は各球団に分かれ日本一を目指してプレーしている。そして、その先にメジャー挑戦の夢を抱く選手が少なくないことも確かだ。

「WBCが始まると多くの選手に可能性が感じられた。特に岡本と高橋の評価は上がった。岡本は左右の違いはあるが、吉田正尚(レッドソックス)に負けないほどのパワフルな打力がある。高橋は空振りが取れるので、先発、ブルペンのどちらもできる。米国に存在がバレてしまった感じ」(MLBアジア地区担当スカウト)

 WBC開幕前は山本由伸(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)の2投手が注目された。しかし実際のプレーを見たMLB関係者からは、その他の選手の名前がどんどん聞かれるようになったが、岡本と高橋はその筆頭だ。

 岡本は準々決勝でのイタリア戦では3ランを含む1試合5打点と大爆発。さらに米国との決勝でも本塁打を放つなど、WBCの全7試合に出場し、打率.333(18打数6安打)、2本塁打、7打点と好成績を残した。

 一方の高橋はオーストラリア戦では一発を浴びたものの、韓国戦では1回を無失点。決勝の米国戦では5回に3番手としてマウンドに上がり、マイク・トラウト(エンゼルス)とポール・ゴールドシュミット(カージナルス)というメジャー屈指の強打者から三振を奪った。

「2人は米国への興味がないわけではないだろうが、所属球団が選手のMLB移籍に関して消極的とも見られている。(近いうちに)米国挑戦の可能性が低いと思われていたため、注目度が低くなっていた部分もある」(在京テレビ局関係者)

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巨人、中日は選手のメジャー移籍に消極的?