高橋:…すごい悪い演技をしたかもしれない。それぐらいほんとに今回緊張感が高かったので、そんな中でもこんな演技ができたのは3シーズンという経験があったからこそだと思うので。いろんな経験の中から自分たちがちゃんとひとつひとつ収穫して、繋げていったからこそだと思います。

■2人だと喜びが2倍3倍

――互いに相手から技術の面から演技の面でも得たことは?

村元:はぁ~。なんだろう。私はすべてに関して本当に大ちゃんの音楽のセンスだったり、大ちゃんの表現、世界感だったり、音の捉え方だったり、それこそスケートの技術だったりほんとにいっしょに練習してて沢山学んだことありますし、スケート以外のことでもやっぱり人間性、人として、大ちゃんといることで自分も人間として成長させてもらったかなと感じるのでほんと、オンオフいろいろ勉強になりました。

高橋:スケートに関しては、アイスダンスとしては先輩だったので最初のころはかなり哉中ちゃんが僕にあわせてくれたりとか、すごい観察力とか優れてるので、ちょっとした違いとかも敏感に反応してくれたりして、そういった中で、そういう洞察力すごいなと感じましたし何をするにも(哉中ちゃんは)こだわりが(笑)めちゃくちゃ強くて。

村元:(笑)

高橋:僕はそんなにこだわらない方なんですけど、でもやっぱりここまでこだわるからこそ、哉中ちゃんみたいな演技ができるんだなと僕自身も一緒に過ごすうちに感じることができたし。自分自身の知らない一面を引き出してくれたし、3シーズン自分自身もすごいいろんなことを発見できたなと思います。

――世界感を作り上げる上で相手がいるということは?

高橋:一人で滑るより喜びが2倍3倍って。一緒に物事を作り上げていくってこういうことなんだな、って今回改めて感じられてこれはシングルとカップル競技の違いなんだなと思います。

村元:私もシングルからアイスダンスに転向した時、誰かと一緒に滑るのは本当に大変なんだなと感じたのは今でも覚えていますし、でも滑り終えた後の二人で喜びあう瞬間というのは喜びが二人ならでは、喜びが倍になるので。誰かと感情をその瞬間分かち合えるというのは凄いことだなと思います。