放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、物をエサに勉強させることについて。

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 東大卒のプロゲーマー・ときどさんと会った時に、子供のころ、勉強した時間だけゲームが出来たと言ってました。1時間勉強すれば1時間ゲーム。5時間勉強すれば5時間ゲーム。

 勉強したら〇〇してあげると子供に言うのは賛否両論あるところだとは思いますが。僕は小学6年生の時は成績は普通でした。生徒会長ではありましたが、すごくよいわけでもない。

 中学に上がり最初の中間テスト。僕はとてもパソコンが欲しかった。すると母が「中間テストで10位以内に入ったら買ってあげる」と言ったのです。一学年の生徒は200人ほど。

 物をぶら下げられて、めちゃくちゃ勉強しました。結果、6位になり、母親にパソコンを買ってもらえました。自分でもびっくりしました。勉強するとそれが結果に繋がるんだなと13歳にして初めて気づけました。

 さあ、ここで息子の話です。息子は7歳。春から小学2年生になります。正直、勉強がかなり嫌いです。ゲームばかりしてます。僕らは息子の好きなことをなるべくやらせてあげたいと思ってはいますが、こんなに勉強嫌いになるなんてと。

 そんな息子が先日、ちょっとした事件を起こしました。大好きなipadを持ち、友達の家に行きました。夜帰ってくると、妻がかなり怒ってます。友達の家に行き、笑福はipadで課金してしまったのです。以前、勝手に課金したことがあり、その時にかなり強く注意したのですが・・・。

 今回は友達と一緒で気が緩んだのか、課金してしまいました。まあまあの金額を。妻はかなり息子に怒ってます。僕も約束を破った息子に腹が立ちました。息子は色々理由を言っていますが、言い訳にすぎません。僕が課金にロックをかけなかったのも大きなミスです。だけど、もうしないだろうと思っていたのがダメでした。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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