巨人の新助っ人ブリンソン(写真提供・読売ジャイアンツ)
巨人の新助っ人ブリンソン(写真提供・読売ジャイアンツ)

 侍ジャパンが世界一となったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の余韻はまだ残るが、プロ野球は今日から本格的に開幕する(昨日は日本ハムvs楽天の1試合のみが開催)。侍ジャパンのメンバーで戦った選手の動向はもちろん気になるが、各球団の戦いを大きく左右するのが新外国人選手のパフォーマンスだ。

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 今季、最も注目が集まるのがDeNAに加入したトレバー・バウアー。バウアーは2015年から5年連続で2ケタ勝利をマークし、レッズ時代の2020年にはナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたメジャー屈指の右腕だ。

 年齢も32歳と“バリバリのメジャーリーガー”で本来なら米国でプレーしているはずだが、2021年にドメスティック・バイオレンス(DV)が発覚。今季開幕には科されていた処分が解かれ、MLBで試合の出場も可能となっていたが、所属先が見つからず来日となった。

「NPB入りに関しては驚きの声が上がっている。事件の詳細がはっきりせず、MLB球団は獲得を見合わせている状況だった。過ちを犯してもセカンドチャンスを積極的に与える米国でもそういった状況だった。過去のトラブルに対して厳しい日本の球団が契約するとは思わなかった」(在米スポーツライター)

「実力は文句なしで、MLBのどの球団でもエース級になれる。問題は精神面の波が激しいこと。過去には投手交代を告げられた際、手に持ったボールを外野のスタンドへ投げ込んだこともあった。『4月中には準備ができると思う』というコメントにも若干の不安を感じる。活躍すればDeNAの優勝が大きく近づくのは間違いないのです」(大手マネージメント会社関係者)

 これまでも大物助っ人がMLBで見せていた能力の片鱗すら見せられずに退団したケースも少なくないが、バウアーの場合は現在もトップレベルの実力がある点が他の選手とは異なる。1年以上実戦のマウンドから遠ざかっているのは気になるが、本人もサイ・ヤング賞と沢村賞の両方を獲った史上初の投手になりたいと意欲を示しているだけに、波に乗ればとてつもない成績を残す可能性もあるだろう。

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打者も期待できる選手は多い?