鈴木誠也(左)と牧原大成
鈴木誠也(左)と牧原大成

 侍ジャパンに選出されていた鈴木誠也(カブス)がWBCを出場辞退することを、日本野球機構とNPBエンタープライズが28日に発表した。現時点で代替選手は未定だという。鈴木は左脇腹の張りを訴え、26日(日本時間27日)の全体練習に参加せず、アリゾナ州内の病院で精密検査を受けていた。

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 金メダルに輝いた2021年の東京五輪で4番打者を務めた鈴木は、今回の栗山ジャパンでも大谷翔平(エンゼルス)、村上宗隆ヤクルト)と共に中心選手として期待された。クリーンアップを打てる右の強打者で、右翼の守備でも強肩を誇る。攻守で大きな存在だっただけに、今回の故障による出場辞退は大きな痛手だ。

 今後は代替選手の選定が注目されるが、鈴木と同じ右の長距離砲で、高いミート能力を兼ね備えた選手はなかなか見当たらない。チームを作り直すといっても大げさでないほど、代替選手はWBC本戦を戦う上で重要なカギを握る。今回は新聞、テレビ、ネットなどメディア関係者20人に追加召集して欲しい選手を挙げてもらった。

1位 近本光司(阪神)9票
※昨季成績132試合出場、打率.293、3本塁打、34打点、30盗塁 

2位 西川龍馬(広島)5票
※昨季成績97試合出場、打率.315、10本塁打、53打点、2盗塁

3位 牧原大成(ソフトバンク)4票
※昨季成績120試合出場、打率.301、6本塁打、42打点、13盗塁

4位 松本剛(日本ハム)1票
※昨季成績117試合出場、打率.347、3本塁打、44打点、21盗塁

5位 高部瑛斗(ロッテ)1票
※昨季成績137試合出場、打率.274、3本塁打、38打点、44盗塁

 1位は阪神のリードオフマン・近本。センターで俊足を生かした広い守備範囲はチームの大きな助けになるだろう。強肩とは言えないが、捕球してからの素早く正確なスローイングで19年にリーグ最多の10補殺をマークしている。打撃でも広角に打ち分ける打撃技術に定評があり、21年に最多安打のタイトルを獲得。盗塁王を3度獲得とチャンスメーカーとして申し分ない。「近本一択です。今回のメンバーに選ばれなかったのが不思議なぐらいの選手。近本がセンター、右翼がヌートバーで機能する」、「今回の侍ジャパンは1発を打てる選手は多いけど、緻密さに欠ける印象。1点が欲しい場面で近本のような選手は貴重です」などの推薦理由が見られた。

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