長嶋一茂(写真:つのだよしお/アフロ)
長嶋一茂(写真:つのだよしお/アフロ)

 いつの間にか押しも押されもせぬ人気タレントとなった長嶋一茂(57)。バラエティー番組やワイドショー番組での歯に衣(きぬ)着せぬコメントが話題となるが、実は、プロ野球引退後の1997年には極真空手の道場に入門。2月11日の「炎の体育会TV」(TBS系)では、極真空手の国際親善空手道選手権大会の密着企画もオンエアされた。

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 50歳以上+80kg級にエントリーし、優勝を目指すひたむきな姿は感動を呼び、視聴者の心を打った。

「ミスタージャイアンツこと長嶋茂雄さんから譲り受けたフィジカルは57歳になっても健在で、K‐1王者の武尊選手から秘策を伝授されるシーンを見ても、技術ののみ込みが非常に早かった。タレントとして番組の見せ場をしっかりつくりつつも、元アスリートですから大会への姿勢は常に真面目。100回以上の突きを受けて肌は真っ赤という満身創痍(そうい)の状態で迎えた決勝戦では判定負けを喫し準優勝となりましたが、タレントの挑戦企画のなかでも仕上がり度は群を抜いていました。娘と交わした約束のために頂点を目指して空手に取り組む真摯な姿は、普段バラエティー番組で見せる表情豊かな一茂さんとずいぶんと違います。このギャップこそが魅力なのでしょう」(テレビ情報誌の編集者)

 バラエティー番組とは違う一茂の意外な一面が伝わったようだが、こうした“人間味”を包み隠さないところも人気の一因なのかもしれない。

現在はコメンテーターやキャスター業も順調な一方、単発のバラエティー番組だけではなくレギュラー番組も増えつつある一茂。なかでも「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日系)は高視聴率を獲得し、今や“テレビ朝日の顔”と言われる存在にまでなっている。

「たしかに『羽鳥慎一モーニングショー』や『出川一茂ホラン☆フシギの会』など、テレビ朝日系での出演が目立ちますが、なかでも『ザワつく!金曜日』の人気は高く、大みそかの特番まで放送されるほど。今、一茂さんの魅力が最も感じられるのはこの番組でしょう。50歳を迎えたときに『もう我慢するのはやめて、好きなことをしゃべろう』と決めたそうです。世間的には、おぼっちゃまで、放言キャラのイメージが強いですが、本人は意外にも50歳までは忖度しながら話していたそうです。そして、彼がリミッターを外してしゃべり始めた時期が、ちょうどテレビ界でコンプライアンスが厳しくなった時期と重なった。一茂さんの忖度なしの発言はより注目を集めるようになり、芸能ニュースでも連日取り上げられるようになったのです」(同)

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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