写真=小黒冴夏
写真=小黒冴夏

 俳優・石田純一を父に持つ俳優・いしだ壱成(48)は昨年、長いトンネルを抜けて復活しようとしている。「女性は神様みたいな存在ですね」と話す壱成は3度の結婚離婚を経て、2人の子どもがいる。一昨年別れた前妻と娘には仕送り中だという。壱成が取材にリアルな近況を答えた。

【写真】さすが俳優……カメラ越しにも伝わってくるオーラ

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 一昨年、離婚した前妻(23)との間には4歳になる娘がいる。娘の話になると、壱成は「かわいくてしょうがない」と顔をほころばせる。前妻とはLINE(ライン)のビデオ通話でしょっちゅう、話をしているそうだ。

「前妻がLINEで娘の顔を見せてくれるんですよ。娘が『パパー』と言ってね、かわいい」

 2人には、誠意をもって対応しているという壱成。

「前妻とは書面を取り交わしたわけではないんですが、養育費を送っています」

 前妻と結婚したのは2018年。当時19歳の女性は24歳下で、一緒に記者会見を開き、報道陣の前で公開キスをし、のろけたものだった。その後、壱成は芸能界を引退するつもりで、石川県に移住。一軒家に家族3人で仲睦まじく暮らしいた。離婚してからも前妻と娘は石川県で暮らしている。

 壱成は離婚の理由をこう語る。

「私がうつ病になってしまったんです。何も手につかないし、コップの持ち方もわからない状態で、外が怖いから家から出られなかった。人と話もできず、ベッドから出るのすら怖い。こんなんじゃダメだ、ダメだと思うと、もう死にたくて……。度胸がないので死ねなかっただけ」

 心療内科に通い、精神安定剤も服用する日々。前妻ともよく話し合った末の離婚だという。

「彼女もいろんなことを考えてくれて、お互いそれぞれ自立した人生を目指したほうがいいんじゃないかという結論になりました」

 それから、壱成は群馬県や愛知県を転々とした。ようやく昨年4月に東京に戻り、腰を据えて生活するようになった。

「そうこうするうちに、急に仕事がパーッと入ってきてくれました。おかげさまで生活の見通しは立ってきました。自分の居場所を確保でき、映画や舞台での俳優の仕事をするうちに、うつ病も快方に向かいました」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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