おせち料理なんて作らないし、食べなくてもいい、という人も、これだけはきっと、食べている。そう、日本の正月には欠かせない、お雑煮だ。日本各地に郷土色豊かなお雑煮があり、それぞれの家庭でも出汁や具材、味つけが異なる、究極の「家庭の味」とも言える。

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 定番こそがおせちの良さでもあるけれど、年によって変えてみるのもまた一興。あなたの家の新定番になるレシピもあるかもしれない。ロングセラー『喜ばれるおせち料理とごちそうレシピ』から、4種のお雑煮を紹介したい。

【基本のお雑煮】

◇材料(4人分)

  • 鶏もも肉 1枚
  • 塩鮭(切り身) 1切れ
  • 大根 100グラム
  • にんじん 50グラム
  • 小松菜 100グラム
  • だし汁 1000ミリリットル
  • しょうゆ 大さじ1/2
  • みりん 大さじ1
  • 塩 小さじ1
  • 角餅 4個
  • かまぼこ 4切れ
  • 柚子の皮 適量

◇作り方

(1)鶏もも肉はひと口大に切る。鮭は4等分に切る

(2)大根、にんじんは短冊に切る

(3)小松菜は塩ゆでし、4cmの長さに切る

(4)鍋にだし汁を入れて強火で温め、(1)(2)を入れて弱火で煮る。途中でアクを取り除きながら10分ほど煮て、分量のしょうゆ、みりん、塩で味つけする

(5)角はグリルで焼く(6) 器にかまぼこと(3)と(5)を盛り、(4)を注ぐ。最後に柚子の皮をのせる

【白みそのお雑煮】

◇材料(4人分)

  • 里いも 250グラム
  • にんじん 1/2本
  • 水菜 100グラム
  • だし汁 1000ミリリットル
  • 丸餅 4~8個
  • 白みそ  大さじ5
  • かつお節 5グラム

◇作り方

(1)里いもは皮をむいて、大きければ食べやすく切る。にんじんは5ミリの厚さに切り、花型で抜く

(2)水菜は塩ゆでし、水けを絞ってざく切りにする

(3)鍋にだし汁、(1)を合わせて蓋をして強火にかける。煮立ってきたら弱火で15分ほど煮る

(4)餅を加えてさらに5分ほど煮て、火が通ったら白みそを溶き入れる

(5)器に(4)と(2)を盛り、かつお節をのせる。すぐに食べない場合は、餅は食べる直前に別の鍋でゆでてから加える

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