全国の47都道府県には、その地域ごとに独特の文化、風習があり、同じ日本に住んでいても実は知らないことが多いもの。そこで「あした話したくなる すごすぎる47都道府県」(朝日新聞出版)より、各都道府県ごとに、思わず人に話したくなるおもしろエピソードを紹介。今回は「鳥取県」のお話。

 鳥取砂丘は、国の天然記念物にも指定されている、日本を代表する砂丘です。

 砂丘は砂漠とちがって、表面がかわいていても、地面をほるとすぐにしめった砂が出てきます。そのため、砂丘は放っておくと草が生えて、草原のようになることがあります。

 鳥取砂丘でも、1990年ごろから雑草が生えるようになりました。

 そこで、砂丘の景観を取戻そうと、多くの地元のボランティアによって草取り活動が行われています。鳥取砂丘の美しさは、砂丘を愛する人々の手によって守られているのですね。

■正月のおぞうにはなんとおしるこ!?

 鳥取県のぞうには、小豆の煮汁の中に、丸もちを入れた「小豆ぞうに」。おしるこに近い食べ物です。小豆の赤い色には悪い気をはらう力があるとされ、お正月に食べられるようになったようです。

■砂丘の美しい花畑、正体はらっきょうの畑

 鳥取砂丘では、らっきょうの栽培が行なわれています。

 10月の終わりから11月初めにかけて、らっきょうの花が畑一面に広がります。

らっきょうの花は、きれいなうすむらさき色。

「砂丘のラベンダー」ともよばれています。