全国の47都道府県には、その地域ごとに独特の文化、風習があり、同じ日本に住んでいても実は知らないことが多いもの。そこで「あした話したくなる すごすぎる47都道府県」(朝日新聞出版)より、各都道府県ごとに、思わず人に話したくなるおもしろエピソードを紹介。今回は「埼玉県」のお話。

 春日部市の地下50mには、長さ約6・3kmにもおよぶ、巨大な空間があります。

 中に入るとまるで地下神殿のようです。もちろん本当の神殿ではありません。

 首都圏外郭放水路という防災のための施設です。

 埼玉県は、利根川や荒川など多くの川が流れていて、大雨による川の氾濫に悩まされてきました。この施設は、大雨で増えた水を一時的にためて、災害が起ないように川の水量をコントロールする目的でつくられました。

 この施設ができてから、浸水による被害は大きく減りました。

■熊谷市は日本一暑いまち

 谷市は、2018年7月に41・1度を記録した日本一暑いまち。

 埼玉県が暑くなりやすいのは、海から遠くてすずしい風が届きにくいから。さらに熊谷市は、北と西の山地からふき下ろされるあたたかい空気のせいで、気温が上りやすいのです。