全国の47都道府県には、その地域ごとに独特の文化、風習があり、同じ日本に住んでいても実は知らないことが多いもの。そこで「あした話したくなる すごすぎる47都道府県」(朝日新聞出版)より、各都道府県ごとに、思わず人に話したくなるおもしろエピソードを紹介。今回は「宮城県」のお話。

 仙台市にある日和山は、高さ3m。日本一低い山です。

 昔は6mあって、日本一低い山ではなかったのですが、2011年の東日本大震災のときに削られ、今の高さまで低くなりました。日本一低い山ということで有名になり、「登頂証明書」も発行されています。もっとも、この山は人が土を盛ってつくったもので、自然にできた山ではありません。昔の船乗りが天候や風向きを見るためにつくった山です。宮城県内やほかの都道府県にも、同じ役割を持った「日和山」がいくつもあります。

■ささかまぼこ、昔の名前はべろかまぼこ!

  仙台名物のささかまぼこ。魚のすり身をササの葉の形にして焼いたものです。

昔は、その形から「べろかまぼこ」や「手のひらかまぼこ」とよばれていましたが、仙台の殿様の伊達家の家紋にササの葉が描がかれていることにちなんで、「ささかまぼこ」という名前になりました。