新天地の楽天でも人気選手となった西川遥輝だが…
新天地の楽天でも人気選手となった西川遥輝だが…

 楽天・西川遥輝は一時期の輝きを失ったまま、「それなり」の選手で終わってしまうのか。

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 今季からプレーする楽天でも人気者ぶりは健在だが、グラウンド上でのパフォーマンスは満足できるものではない。このままでは「ノンテンダー」扱いにした日本ハムの評価が正しかったことが証明されてしまう……。

 日本ハム時代と同様、ファンからの支持は絶大だ。11月23日の「楽天イーグルスファン感謝祭2022」(楽天生命パーク宮城)での「かっこいいのは俺だ!推しメングランプリ」では堂々の1位に輝いた。私服姿の選手の中から“イケメン”を選ぶコンテストで、20歳代の早川隆久、伊藤裕季也などを抑えて30歳の西川が貫録を見せた。

「イベント終了後のハルキは心底、嬉しそうだった。普段から常に見られることを意識しており、球場入りする私服にもこだわる。誰もが認めるカッコイイ男なので、話しかけにくいと語る若手選手もいるほど。試合中の歓声も一番大きく、うちの看板選手になった」(楽天関係者)

 日本ハム時代から「ハルキスト」と呼ばれる熱烈ファンがいた超人気選手。楽天移籍後もユニフォームや、タオルなどグッズの売り上げはチームトップを争うという。コロナ禍でどの球団も集客に苦戦している中、営業面では大きな戦力となっている。

「楽天は野球ではリーグ優勝、日本一を狙っている。ビジネス面では黒字経営を行うためシビアな判断をする。西川獲得に関しては石井一久GM兼監督(当時)の意向が強かったが、収支の入念なシミュレーションもされた。年俸8500万円なら営業的にペイできるという判断だった」(スポーツマーケティング会社関係者)

 西川は2020年オフにポスティング制度を利用してのメジャー移籍を目指すも、交渉がまとまらず日本ハムに残留。翌21年は130試合に出場し、24盗塁で盗塁王のタイトルを獲得したが、打率.233、3本塁打、35打点と打撃成績が低迷。同オフに実質的な自由契約となる「ノンテンダー」通告を受けた。

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今季は順調なスタートとなったが…