ここに挙げた選手以外にも、MFでは松岡大起(清水)や田中聡(KVコルトレイク)に加え、中井卓大(レアル・マドリード・カスティージャ)や福井太智(鳥栖U-18)といった“逸材”が控えており、アペルカンプ真大(デュッセルドルフ)も気になる存在。アタッカー陣では、藤本寛也(ジル・ヴィセンテ)や満田誠(広島)の他、鈴木唯人(清水)、荒木遼太郎(鹿島)らも可能性を持っており、甲田英將(名古屋)、中村仁郎(G大阪)、古川洋介(磐田)の2003年生まれのドリブラーたちの飛躍にも期待したいところ。

 そしてFW陣にも、細谷真大(柏)、原大智(アラベス)の他、今年のルヴァン杯ニューヒーロー賞の北野颯太(C大阪)やJ3で異次元のスピードを見せる横山歩夢(松本山雅)、高校卒業後にドイツ・ボルシアMG入りが決まっている福田師王(神村学園高)といった次世代の若手たちがおり、多くの者に2026年W杯への門戸は開かれている。

 守備陣と異なり、中盤から前の攻撃陣は今大会の経験者が次回大会でも出場できる年齢にある。あとは監督がいかにベストな組み合わせを見つけ、チームに落とし込むか。予期せぬ故障や不振は必ず起こり、W杯を勝ち上がって行くためには1チーム分の選手層では困難である。選択肢は多ければ多いほど、戦術の幅が広がり、勝利の確率は高くなる。そのためにも、自国リーグを含めた国全体としての底上げが必要。今度こそ「ベスト8以上」へ。今回の予想が外れるような多くの新戦力の台頭に期待しながら、“4年後の歓喜”を心待ちにしたい。

【2026年W杯・日本代表予想メンバー】MF&FW:14人
※カッコ内は生年月日と大会開幕(2026年6月8日)時点の年齢

【DH/CH】
遠藤航(1993年2月9日/33歳)
守田英正(1995年5月10日/31歳)
鎌田大地(1996年8月5日/29歳)
藤田譲瑠チマ(2002年2月16日/24歳)
松木玖生(2003年4月30日/23歳)

【WG/OH】
伊東純也(1993年3月9日/33歳)
三笘薫(1997年5月20日/29歳)
堂安律(1998年6月16日/27歳)
中村敬斗(2000年7月28日/25歳)
久保建英(2001年6月4日/25歳)

【FW】
鈴木優磨(1996年4月26日/30歳)
上田綺世(1998年8月28日/27歳)
斉藤光毅(2001年8月10日/24歳)
中島大嘉(2002年6月8日/24歳)

(文・三和直樹)