ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明した阪神・藤浪晋太郎
ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦を表明した阪神・藤浪晋太郎

 阪神・藤浪晋太郎はメジャー球団に移籍し、活躍できるのだろうか。

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 日本人離れした体格とポテンシャルの高さは折り紙付きだが、MLB側の評価はシビアな部分もあるようだ。甲子園を沸かせたスターの野球人生を賭けた第二章、幕開けを誰もが心待ちにしているが……。

「(藤浪は)高校時代から注目し続けた投手で将来はメジャーで確実に活躍できると思われていた。当時の投手としての評価は、大谷翔平(エンゼルス)よりも上。プロ入り後も順調だったが、突如として伸び悩み苦しんだ。(最近の投球を見ると)復活の気配もあるが、現在は球団によって評価が分かれている」(MLBアジア地区担当スカウト)

 高校からプロ入り直後は順風満帆だった。大阪桐蔭の3年時にエースとして甲子園の春夏連覇に貢献し、2012年のドラフト1位で阪神入り。高卒1年目から10勝(6敗)を挙げ、15年まで3年連続で2ケタ勝利を記録した。キャリアの序盤は順調そのものだったが、その後は制球難などもあり、プロ入り5年目以降は二軍暮らしが長くなるようになった。

「周囲は復活させようと必死だった。金本知憲監督(当時)が負け試合で161球を投げさせた(2016年7月8日の広島戦/甲子園)のは問題となった。しかし何かを感じさせたい、という親心からだったのだろう」(阪神関係者)

 だが復調の兆しはなかなか見られず、19年は一軍での登板がわずか1試合のみ。20年の開幕前にはコロナ禍の中で会食に参加してウイルスに感染したことが判明し、グラウンド外のネガティブなことで話題になることもあった。それ以降も浮上のキッカケを掴めず、苦しい日々が続いた。

「気持ちが切れているように見えることが多かった。練習を切り上げるのも早く、グラウンド外でファンと言い合いになったこともあった。周囲からは諦めの声も聞こえるようになったが、昨年あたりから復活の兆しが見え始めた」(阪神担当記者)

 以前は投球が荒れてしまうことがしばしばあったが。最近は制球力も増し、球威も以前に近い状態に戻りつつある。今季も6月13日に二軍降格となったが、その後8月6日の広島戦で一軍復帰して以降は、45回2/3を投げ、防御率2.96、WHIP(1回あたりの与四球と被安打)1.03、奪三振率9.85と高水準の数字をマークした。

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