賞金額が日本人としては初となる2億円を突破した山下美夢有
賞金額が日本人としては初となる2億円を突破した山下美夢有

 山下美夢有が国内女子ツアーの伊藤園レディスゴルフトーナメント(11月11~13日/千葉県/グレートアイランド倶楽部)で今季4勝目を挙げ、史上最年少(21歳103日)での年間女王を確定させた。

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 昨年にルーキーシーズンながら初優勝を果たした山下。今季5月のワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップでは初メジャータイトルを獲得し、トップ5入りも17回と抜群の安定感を見せた。年間女王は今季からメルセデス・ポイントによって争われることとなったが、賞金額も2億円を突破。これは2015年のイ・ボミ以来の快挙で、日本人では初の達成となった。(2シーズン合算の20-21シーズンを除く)

 3月の開幕からほぼ休みなく大会が開催される国内女子ツアーの賞金総額は上がり続けている。今季は全38試合が組まれ、賞金総額は42億9600万円で過去最高だ。今週の最終戦JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(11月24~27日/宮崎県/宮崎カントリークラブ)を残した段階で1億円以上稼いでいる選手が7名おり、これも過去最多となる。

 そもそも、一昔前まで賞金女王争いの1つのターゲットとなっていた1億円が初めて突破されたのは2000年。この年、6勝をマークした不動裕理が1億2000万円を獲得し、初の大台突破となった。

 激しい競争がある個人競技ながら現役期間が長いこともあり、「稼げるスポーツ」というイメージもあるゴルフだが、日本のなかで規模の大きいプロスポーツであるプロ野球、Jリーグなどと比較をしてみるとどうだろうか。

 日本で最も市場規模が大きいプロスポーツであるプロ野球の年俸をみてみると、もっとも高いのは楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手の9億円(金額は推定)。福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐が6億2000万円、読売ジャイアンツの坂本勇人らが6億円で続いており、国内スポーツの中では群を抜いている。

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Jリーグの選手と比べると…