2007年に“松坂の後釜”として西武に入団したジョンソン(OP写真通信社)
2007年に“松坂の後釜”として西武に入団したジョンソン(OP写真通信社)

 ここ最近はメジャーで実績のある助っ人が来日してNPBでプレーすることが増えている。彼らは“大物”と呼ばれ鳴り物入りで入団してくるが、日本で成功するケースは多いとは言えないのが実情だ。

【写真】今季セ・リーグで期待外れだった選手といえば

 特に投手は野手に比べ、来日する選手が少ないとはいえ全く結果を残せずに所属するチームを退団するという事例も多い。

 今年もソフトバンクに入団したチャトウッド(来日時32歳)が典型的な例となった。チャトウッドはメジャーではロッキーズ時代の2016年に12勝をマークするなど、10年間通算で52勝をマーク。近年は直近の3シーズンでわずか8勝となかなか結果を残せずにいたが、メジャーでの実績が評価され年俸3億5000万円(以下、年俸は推定)という高額契約でソフトバンク入りを果たした。

 だが、来日前に苦しんでいた流れは変えられず。3月中旬に来日してファームでは好投をしていたが、怪我の影響もあり一軍での登板がないまま、6月に右肩を手術。長期離脱も決まりシーズン途中の7月には退団が発表され、そのまま日本を去った。

 また、チャトウッドだけではなく今季は巨人に加入たシューメーカーなど他にもメジャーで実績のある投手が来日したが、年俸に見合わぬパフォーマンスが目立った。MLBの通算成績と今季の成績を以下にまとめたが、その傾向は顕著だ。※カッコ内の年齢は来日時


■シューメーカー(巨人、35歳)/年俸1億5000万円

MLBの通算成績:128試合 46勝41敗0セーブ0ホールド 防御率4.24
NPBでの成績:18試合 4勝8敗0セーブ0ホールド 防御率4.25

■アドリース(巨人、32歳)/年俸2億2000万円

MLBの通算成績:217試合 28勝37敗8セーブ15ホールド 防御率4.63
NPBでの成績:5試合 0勝2敗0セーブ0ホールド 防御率4.82

■ガント(日本ハム、29歳)/年俸2億4000万円

MLBの通算成績:173試合 24勝26敗3セーブ28ホールド 防御率3.89
NPBでの成績:登板なし

■オスナ(ロッテ、27歳)/年俸9000万円

MLBの通算成績:314試合 14勝18敗155セーブ10ホールド 防御率2.74
NPBでの成績:29試合 4勝1敗10セーブ9ホールド 防御率0.91

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2000年以降に来日した“大物”は他にも…