そこで坂上議長にAERAdot.が入手した、20年2月の韓国でのイベントに招かれた兵庫県の7人の地方議員のリストをみせると、

「私の記憶とだいたい一致しています」

 と話した。

 リストにあった地方議員のうち、連絡がとれた神戸市議は、

「確かに韓国には行っております。ワールドサミットという会議に参加しました。世界の首脳が一堂に集うイベントでした。旧統一教会からのお誘いで『ご招待』とのことで、費用は支払っていません。今、指摘されると軽率というしかないです」

 と打ち明けた。同じように参加した姫路市議は、

「お誘いを受けて、ワールドサミットに参加しました。環境問題がテーマで勉強にはなりましたが、市政からみればあまり関係がないかもしれないです。費用は自腹です。10万円くらいだったと記憶しています。初当選後、旧統一教会というより国連NGOの世界平和女性連合であったという認識でお付き合いしておりました。今後、関係は持ちません」

 と話した。

 韓国で坂上議長と行動を共にしていたという西宮市議は、

「私の事務所から100メートルくらいの場所に旧統一教会の教会があり、関係者と顔見知りだったので年に1、2回、イベントに出ておりました。韓国でのイベント参加はどちらも観客という形です。費用は請求がなかったので支払っていません。坂上議長と一緒に弁護士へ依頼し、費用を問い合わせしてもらっています。今後は、(自民)党から付き合いはするなと言われれば、関係は持ちません」。

 坂上議長によると、今年6月に旧統一教会関連団体の会合が開かれたのが、神戸市教育会館の4階会議室。不動産登記簿によれば、所有者は神戸市教職員組合になっており、事務所もある。

「旧統一教会の関連団体には、今年3月27日と6月18日の2度、会議室を貸し出しています。旧統一教会と関連とのことですが、壺を売っていたようなわけでもなく、ご指摘があるまでわかりませんでした。一般財団法人神戸市教育会館として運営しています。明らかにマルチ商法などという場合は断りますが、それ以外はなかなかそうもいかないのが現状です」

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「政治家個人が違法な寄付を受けた可能性が出てきます」