―合同結婚式に参加、もしくは祝福を受けたのですか。

「大きなアリーナで観客として見ていただけです。そもそも合同結婚式があることも知りませんでした。ただの観客として見ていました」

2020年に行われた「合同結婚式」。コロナ禍で多くの人が参加している=招待された議員提供
2020年に行われた「合同結婚式」。コロナ禍で多くの人が参加している=招待された議員提供

―韓国への航空券など旅費はどうしました。

「当初、旧統一教会のお誘いいただいた方から『6万円くらいでは』と言われてお金を用意しました。しかし、『今回は結構です』と言われて、先方が払ってくれた」

―旧統一教会から旅費の負担というのは問題では?

「確かに甘かった。今、交渉を弁護士に委任して、かかった費用を問い合わせてもらっています。私からは弁護士に10万円ほどを預けています。旅費が確定すれば、支払ってもらいます」

―過去に旧統一教会から選挙の支援を受けたことはありますか。

「18年かその前の統一地方選で、推薦はがきを10枚か20枚、『お願いできますか』とお渡ししたことがありました。選挙はそれだけです」

―イベント出席や祝電は?

「秘書時代から懇意の方に誘われ、年2回くらいイベントに出席しております。私の政治家としての出発点は、自民党の派閥の領袖(りょうしゅう)を務めた先生の秘書からで30年近く前です。その後、3人の国会議員に秘書として仕えました。4人の先生のいずれも旧統一教会とは何らかの関係がありました。私も先生方に命じられ、旧統一教会関連のイベントには何度も出席しています。そういう関係から、韓国にもと誘われたのです」

―直近では何のイベントに出席されましたか。

「今年6月に旧統一教会の関連団体が神戸市教育会館でイベントを開きました。それを最後に、距離を置いています。その時は場所も公共性が高いということでうかがいました」

―兵庫県ではそうしたイベントは多いのですか。

「旧統一教会はコロナ禍までは年に1度、神戸市内で大きな会合を開いていました。多くの国会議員や秘書が当たり前のように来賓として出席し、祝電も送られていました。そのような背景が兵庫県の自民党ではありました。私も自民党の人間です。反省し、今後はかかわらないようにします」

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年に1、2回、イベントに出ていた