巨人で去就が不透明となっているポランコ(左)とウィーラー(右)
巨人で去就が不透明となっているポランコ(左)とウィーラー(右)

 巨人に在籍する野手の助っ人3人の立ち位置は開幕前から比べると大きく変化した。

【写真】今季コスパ抜群だった助っ人がこちら

 入団時は評価が最も低かったウォーカーが早々と残留を決めた一方、鳴り物入りで加入したポランコ、そして日本で実績十分のウィーラーの去就に関しては不透明な状況となっている。

 ウォーカーはシーズン終了後も帰国することなく、ジャイアンツ球場での秋季練習に参加。秋季練習は本来なら若手中心に来季へ向け徹底したレベルアップのために行われる。外国人選手が参加するのは異例であり、本人の高いモチベーションが伝わってくる。

「身体能力の高さと長打力は言うことないが、技術的なこと、特に守備に関しては日本のアマチュアレベルだった。しかし真面目な性格で野球に真摯に取り組み、成長速度が信じられないほど早い。秋季練習参加も本人から言ってきたというから驚かされる。大化けする可能性を感じさせるとともに、周囲へ好影響を与えているのも素晴らしい」(巨人関係者)

 米国の独立リーグから今季加入したウォーカーは124試合に出場し、打率.272(406打数110安打)23本塁打、52打点をマーク。年俸3400万円というところからも期待値は決して高くなかったが、良い意味で裏切る結果を残した。

「明るく謙虚な性格でファン対応も積極的。スタイルが良くラップ歌手のような個性あるドレッドヘアーも加わり、人気選手の仲間入りを果たした。ユニフォーム、タオルなどのグッズも信じられないほど売れている。このまま野球技術も上達してチームに欠かせない選手になれば、クロマティ並みの助っ人になれる可能性すら感じさせる」(巨人関係者)

 成績も残して一躍ファンの人気者となったウォーカーとともに今季から加入したのがポランコだ。メジャーでプレー経験のないウォーカーとは対照的に米国で696安打、96本塁打と結果を残しており、年俸も2億5000万円と高額で入団時の注目はウォーカーを大きく上回っていた。

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ポランコ、ウィーラーは今季限りで退団も?