サッカー日本代表のキャプテンとして長年活躍した長谷部誠
サッカー日本代表のキャプテンとして長年活躍した長谷部誠

 11月20日にカタールで幕を開けるサッカーのワールドカップ(以下、W杯)。明日、森保一監督率いる日本代表のメンバーが発表されるが、果たしてどんな顔ぶれとなるのか。

【写真】“堂安律超え”のポテンシャル感じる逸材

 E組の日本代表は優勝候補のドイツ、スペイン、そしてコスタリカと同グループ。苦戦は必至と見られているが今の日本代表には前評判を覆すだけの力は十分にある。2018年7月にスタートした「森保ジャパン」の集大成となるW杯での戦いには大きな期待が寄せられている。

「代表のほぼ9割方が海外組になりそう。普段プレーする各国リーグでは世界のトップ選手たちとも戦い、個々の技術や体力のレベルも肌で感じている。対策を練ってチームで戦えば良い試合になるはず。勝ち点をしっかり拾えればグループリーグ突破の可能性はある」(サッカー関連のスポーツライター)

「技術、体力、メンタルなど、日本人選手のレベルは確実に上がっている。各国リーグで結果を出している選手も少なくない。個の強さを1つに結集できれば強豪国とも勝負できる。そのためにもチーム全体が同じベクトルに向く必要性がある」(日本サッカー協会関係者)

 ハマった際の日本代表は強豪相手にも互角以上の戦いができるのは歴史が証明している。前回のロシアW杯決勝トーナメント1回戦では、優勝候補でもあったベルギー相手に熱戦を繰り広げた。後半ロスタイムに逆転され「2-3」で悔しい敗戦を喫したが、世界中に強烈なインパクトを残した。

 今回も世界をあっと言わせる躍進を期待したいが、メンバー選びで重要になってくるのがチームの“精神的支柱”を誰が務めるかだ。

「(ここ最近の大会では)長谷部誠のキャプテンシーがチームを1つにした。本田圭佑や長友佑都、岡崎慎司といった勝利に貪欲な選手も勢いをもたらした。試合、練習を問わずチームを牽引、メンター的な役割もこなした。今回もそういった役割ができる選手は絶対に必要」(日本サッカー協会関係者)

次のページ
今大会でチームの“精神的な支柱”になるのは?