今オフの去就に注目が集まっている鳥栖・岩崎悠人
今オフの去就に注目が集まっている鳥栖・岩崎悠人

 2022年のJリーグも残り数試合を残すのみとなった。各クラブの最終順位とともに早くも気になるのが、新シーズンのチーム陣容であり、選手たちの去就である。激しい残留争いの行方にも大きく左右される状況ではあるが、今冬の移籍市場で多くのクラブから人気を集めそうな注目銘柄、去就に注目が集まる選手をポジション順に探りたい。

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 GKでは鈴木彩艶 (浦和)だ。2002年8月21日生まれの20歳。すでにE-1選手権でA代表デビューを果たすなど能力的には疑いの余地はないが、所属クラブでは36歳の西川周作の前に控えの立場から抜け出せず。西川が健在ならば、環境を変えてでも出番を得るべき。その場合は、レンタル移籍になるだろうが、欧州移籍も含めて完全移籍の可能性もなくはない。

 もう1人、オビ・パウエル・オビンナ (横浜FM)も移籍が考えられる選手。1997年12月18日生まれの24歳。身長193センチの高さと俊敏性を併せ持つが、J2栃木からレンタル復帰した今季も高丘陽平の牙城を崩せず。高丘がまだ26歳ということを考えると、他クラブで正GKの座を狙う方が本人のキャリアを考えると賢明だろう。

 DFでは馬場晴也 (東京V)に注目だ。2001年10月24日生まれの20歳。統率力とビルドアップ能力に優れたセンターバックで、実力はすでにJ1レベル。各世代別代表に選出され続け、パリ五輪へ向けたチームの主力としても期待される。クラブ生え抜きの選手だが、チームは来季もJ2であり、自身のキャリアアップのためにJ1クラブへの移籍を決断するかもしれない。

 サイドバックでは、加藤聖(長崎)が注目のタレント。2001年9月16日生まれの21歳。兵庫県出身でJFAアカデミー福島から2020年にJ2長崎に加入して2年目の昨季にブレイク。今季も不動の左サイドバックとして精度の高い左足から数多くのチャンスを創出した。パリ五輪世代のU-21代表でもレギュラー格であり、J1クラブからのオファーは間違いなくある。

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“人気銘柄”となりそうなのは…