前回の記事(【夫婦のお財布事情2000人アンケート】相手の収入を知らない人は16%「聞きづらい」の声も)では、「相手の収入額を知っているか?」「家計管理は?」などのアンケートから夫婦やパートナーとのお財布事情を紹介した。その中には、切実なお小遣い制への不満も目立ったが、さらにそこを深掘りするため、「生計を共にする配偶者またはパートナーから収入や家計に関することで最も言われたくない言葉はなんですか?」と聞いてみると、たしかに言われたらイラッとする言葉が並んだ。

配偶者やパートナーから最も言われたくない言葉は?
配偶者やパートナーから最も言われたくない言葉は?

 言われたくない言葉のツートップは、「稼ぎが少ない」30%(男性22%、女性8%)、「無駄遣いし過ぎだ」27%(男性13%、女性14%)。

 次いで「もっと収入がいい仕事をしたら?」11%(男性6%、女性5%)、「毎月赤字で困る」8%(男性5%、女性3%)、「お金の計算が苦手だね」7%(男性3%、女性4%)、「小遣いなし(減らす)」6%(男性4%、女性2%)だった。

 その他、自由記入で回答をもらうと、相手への不満が炸裂している!

「せこい」(50代男性/石川県)

「一円も稼がないやつ」(50代女性/大分県

 そこまで言わなくても……。男性からの「俺様」的な言葉に女性はイラッとしている様子もうかがえる。

「俺が働いて稼いだお金だから無駄遣いするな」(30代女性/鳥取県)

「俺と同じくらい稼いでみろ」(40代女性/岐阜県)

「俺のお金」(50代女性/山梨県)

「誰の金で生活できてると思ってるんだ」(50代女性/福岡県)

 男性からは昭和的な「俺が稼いだ金」という言葉がよく聞かれるようだ。女性からは男性の「嗜好品」に関する不満も。

「たばこをやめたら貯金ができる」(50代男性/愛知県)

「酒・たばこ減らして」(40代男性/滋賀県)

 10月からは酒類の値上げがあるので、ますます肩身が狭くなりそうである。酒やたばこを好まない人からすれば「無駄遣い」かもしれないが、この点に岡野さんは、「何をもって無駄かというのは人によって違う。一概に相手のお金の使い方に、無駄と言ってしまうのは、相手からの優しさのおすそ分けが少なくなると思う。“そういうものにお金を使って楽しむことで頑張れて長生きできればいいんじゃない”くらいの声掛けができれば、“あなたもね”、という言葉が返ってくるものです」と話す。

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