写真はイメージ(GettyImages)
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「いつも一緒にランチをしているのに、どうしてあの人は太らないんだろう……」。生活リズムや食の好みが似ている職場の同僚やママ友と比べて、なぜか太りやすい自分に不満や疑問を感じたことはありませんか? 実はその答え、日常の“ちょっとした過ごし方の違い”に理由があるのかもしれません。そこで今回は、早稲田大学大学院で運動生理学を学んだパーソナルトレーナー・計太さんが、朝・昼・夜ごとの「やせやすい生活」と「太りやすい生活」を紹介します。自分の生活習慣と照らし合わせることで、ダイエットを効果的に進めるヒントが見えてくるはずです。

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 スマートフォンを使ってダイエット方法を検索すると、一瞬にして、たくさんの情報にアクセスすることができます。ただ、その中には「1日1分でOK」「これを制限するだけでやせる」など“付け焼き刃”的な情報が少なくありません。ダイエットをする上で肝に銘じておきたいのは、短期間で楽にやせる方法はなく、長期的な視点に立ち、生活習慣を改善しながら体重を落とすことがダイエット成功への近道だという事実です。そして、健康的にやせるためには、お手本とすべき“いい見本”だけではなく、“悪い見本”を知っておくことも重要です。今回は一日を朝・昼・夜の三つの時間帯に分け、「太りやすい生活」と「やせやすい生活」について比較していきましょう。

■太りやすい生活【朝編】

  • 目覚めが悪い
  • 起きる時刻が遅い
  • 起床後、活動を始めるまでに時間がかかる
  • 便が出ない
  • 朝食を食べない
  • 日光を浴びない

 まずは「太りやすい生活(朝編)」について解説します。冒頭の3項目は個別に分析するよりも、「起きる時間が遅く、目覚めも悪くて、なかなか動き出せない」と1セットにして考えましょう。これは過度なストレスや運動不足によって生活リズムが乱れ、副腎が疲労したり、自律神経の働きが低下していることが原因だと推測できます。この状態が続くと、ダイエットで重要な脂肪分解の機能が弱まりやせにくくなるため、改善が必要です。また、六つの中で特に注意したいのが「朝食を食べない」「日光を浴びない」の2項目です。その理由は、一日3食のうち朝食が最も代謝を高めやすく、日光を浴びることで生成されるビタミンDには代謝機能を改善する働きがあるため。職業や勤務時間によって、朝食をとったり日の光を浴びたりすることが難しい場合もありますが、可能な限り「朝食+日光浴」の習慣を身につけたいものです。

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計太

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2か月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/VJIfdbB)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。

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朝の”痩せやすい生活”とは?