日本ハムの新庄剛志監督
日本ハムの新庄剛志監督

 日本ハム・新庄剛志監督がシーズン中に民放のテレビ特番に生出演したことが、大きな反響を呼んでいる。

【写真】イチローが「本当の天才」と言った男とは

 新庄監督が出演した番組は、9月10、11日の2夜連続で放送したフジテレビ系の大型特番「FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~」。ダウンタウンの松本人志がキャプテン、中居正広、ナインティナインがサポーターを務め、

 10日の「生ブッキング」のコーナーで中居から出演のオファーを受けた新庄監督は、球団フロントと交渉することを伝え、出演に前向きな姿勢を示していた。

 そして、11日放送の第2夜。新庄監督は、西武にベルーナドーム(埼玉県所沢市)で完封負けを喫した後、東京都内のスタジオに直行し、サプライズで登場した。出演について球団フロントに相談したところ、8割が反対だったといい、「(試合に)勝ったら出演を許す」という約束だったと打ち明けた。

 しかし、試合に敗れたにもかかわらず新庄監督は生出演し、

「野球の監督よりこっちのほうが大好き。いいんすよ、オレ明日、怒られれば。今までもそう。黙ってやって怒られるという。これでいいんすよ。こんなもん1週間もしたら忘れられるから」

 などと“新庄節”が炸裂(さくれつ)した。

 そして、「こういうの(シーズン中に異例の番組生出演)がOKで、オレを監督にしたんじゃない?」と鋭い指摘をしつつも、「明日、怒られると思う」と苦笑いを浮かべていた。

 もちろん、プロ野球のPRも忘れていない。

「明日も試合! 11連戦。今日来た理由は、今パ・リーグが1位から4位までめちゃくちゃおもしろい。キーポイントはウチ。ウチに負けたら優勝できない」と、ゲーム差がほとんどない上位陣を引き合いに出し、熱弁を奮う場面も。

 日本ハムは最下位に低迷している。これまでのプロ野球界では新庄監督の振る舞いは理解されなかったかもしれない。実際に番組出演についてSNS上では賛否あるが、称賛の声が多いことに気づく。

次のページ
来年は台風の目になる可能性は十分にある