TKOの木本武宏
TKOの木本武宏

 9月4日、TKOの木下隆行が「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA TV)に出演。総額7億円とも言われる巨額の投資トラブルに関与した件でメディアの前から姿を消した相方・木本武宏(51)の近況について「今は元気に過ごしております。メンタル的には落ち着いた感じ」と報告した。

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 7月にトラブルの第一報が出ると、すぐに所属事務所の松竹芸能は木本との契約終了を発表。以降、公式な記者会見は一度も行わず、「NEWSポストセブン」の独占インタビューに答えたのみ。いったい木本はどこで何をしているのか。週刊誌の記者は語る。

「9月になっても、まだ何も解決してないようです。実際、20代のFXトレーダーと不動産投資を勧誘された元芸能関係者にだまされたようですが、木本さんを窓口として2人に渡ったお金は6億円強。一部は返金されたそうですが、いまだに3億円以上が使途不明のまま。記者会見を開かなかった理由としては、法的措置も辞さない構えで交渉を続けているため、まだ詳細は説明できないということでした。しかし、『NEWSポストセブン』の単独インタビューだけは受けたことから、他のメディアからの心証は良くない。とくに情報バラエティー番組のスタッフからは恨みを買ったと思います」

 芸能人のトラブル処理は初動がすべて。芸能活動を続けたいなら、どれだけたたかれようとも記者会見を開いて誠心誠意謝罪するのが得策だったはずだ。だが木本はそれをせず、業界内でのタレント価値まで下げてしまった感がある。

「今もテレビに出ている後輩芸人たちも巻き込んでいるわけですからね。平成ノブシコブシの吉村崇は5000万円以上を突っ込んだとも言われていますが、先輩である木本さんがダンマリを決め込んでいる以上、今回の件を自虐ネタにもしづらい。後輩芸人たちが口を閉ざすしかない状況を作っているという意味でも、木本さんの対応は悪手としか言いようがない」

 しかし一方で、明石家さんまや松本人志といった大御所たちは、木本を擁護する発言をしている。松竹所属の芸人を吉本興業の大先輩たちがフォローするのだから、木本は芸人として一目置かれる理由があるのだろう。お笑い業界に詳しい放送作家はこう明かす。

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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