今年4月、高校入学のあいさつをするため、皇居に入る悠仁さま
今年4月、高校入学のあいさつをするため、皇居に入る悠仁さま

 9月6日に悠仁さまが16歳の誕生日を迎えた。筑波大学付属高校に進学し、高校生として過ごす初めての年。部活動や学問など、仲間との高校生活を楽しみつつ、公務もこなしながら、皇位継承者としての「帝王学」も少しずつ学んでいる様子だという。秋篠宮さまと長年の親交があり、著書に『秋篠宮』などがある元毎日新聞記者でジャーナリストの江森敬治さんに、秋篠宮家教育や悠仁さまの将来について聞いた。

【写真】ブータンでボール渡し競技にチャレンジする悠仁さま

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 今年4月に筑波大付属高校に入学した悠仁さまは、バドミントン部に入部し、日頃から他の部員たちと練習に励んでいる。夏休みには、学校行事である1年生の泊まりがけの合宿が長野・蓼科高原の寮であり、肝試しや登山、キャンプファイアなど、集団生活を同級生らと体験した。

 プライベートでは、長野県にひとり旅をしたとも報じられた。

 一方で、両親の秋篠宮ご夫妻に同伴しての公務を増やし、さまざまな経験を重ねた。

 7月31日に開幕した全国高校総合文化祭東京大会「とうきょう総文2022」の開会式に出席し、百人一首の会場を訪れたり、写真、美術・工芸、書道などの各部門を鑑賞したり、軽音楽に耳を傾けたりもした。

 このように、皇室の子どもが同世代の子どもたちと交流することについて江森さんは、「同世代の高校生と触れ合うことは、若い皇族方にとってもよい経験となったと思います」と話す。

 皇室は、子どもたちが同世代の子たちと交流することを大切にしてきた。悠仁さまの姉、眞子さん佳子さまも、高校1年生のときから全国高校総合文化祭での公務を経験してきた。

「唯一の若い男性皇族で、皇位継承順位2位の悠仁さまが、現在の皇室典範に従い天皇となられる頃は、皇室に対する国民の意識は、現在と違うものになっているでしょう。その意味でも、次世代を担う子どもたちと若い皇族方が積極的に交流し、相互理解を深めることは重要だと思います」(江森さん)

 そして、少し先だが、世間の関心が高いのは、悠仁さまの進学先だ。

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熱心に教えることはほとんどないらしい…