暴動(宮藤官九郎)は「誰かが“イヤだ”というまでは続けようと思う」と語る(撮影/写真映像部・高野楓菜)
暴動(宮藤官九郎)は「誰かが“イヤだ”というまでは続けようと思う」と語る(撮影/写真映像部・高野楓菜)

 8月末には、この公演の模様を収めたライブBlu-ray『グループ魂 一年ぶりの再結成!中野サンプラザ』をリリース。「君にジュースを買ってあげる♥」「チャーのフェンダー」などの人気曲のほか、俳優の荒川良々が出演したコントなども収録され、面白くてカッコいい、このバンドの魅力が詰まった作品となっている。また、暴動(宮藤官九郎)が手がけた、“再結成ライブの台本”も掲載されるという。

「LPサイズの豪華な装丁だから、何か特典を付けないとダメだなと。今さらオジサンたちのオフショット写真もどうかと思うし(笑)、出してないものって何かな?と考えて、グループ魂のライブの台本を公開することにしました。でも、本番はみんなアドリブが多くてほとんど台本通りにやってないんですよ。破壊(阿部サダヲ)さんがMCでひどいこと言ったりしますけど、僕はあんなこと書いてません(笑)。ただ(人気コントの)『中村屋』は意外と台本通り。ライブ本番の最後のほうだから、みんな疲れちゃうみたいで」(暴動/宮藤官九郎)

 日本を代表する脚本家と、ドラマ、映画、舞台で活躍する役者陣を擁するグループ魂。メンバー全員が50代となり、多忙を極めているが、「誰かが“イヤだ”というまでは続けようと思います」(暴動/宮藤官九郎)と、バンド熱はまったく衰えてないようだ。

「みんなどんどん年を取るから、大変ですけどね。バイト君(村杉蝉之介)もライブ中は顔を真っ赤にしてがんばってますよ(笑)」(港カヲル/皆川猿時)

「今さらやめる理由もないですからね。2025年にバイト君が還暦を迎えるので、デカイ会場でお祝いできたらいいなと。まあ、何も決まってませんが(笑)」(暴動/宮藤官九郎)

(取材・文=森 朋之)

■グループ魂/1995年に破壊(Vo / 阿部サダヲ)、暴動(G / 宮藤官九郎)、バイト君(大道具 / 村杉蝉之介)の3人で結成。その後、小園(B / 小園竜一)、港カヲル(46歳 / 皆川猿時)、石鹸(Dr / 三宅弘城)、遅刻(G / 富澤タク)が加入して現在のメンバー編成に。2002年にアルバム「Run魂Run」でメジャーデビュー。05年にはシングル「君にジュースを買ってあげる♥」がヒット。同年12月にはこの曲で「NHK紅白歌合戦」に出場した。11年には結成15周年を記念した全国ツアーを行い、ツアーファイナルとして初の東京・日本武道館ワンマンライブを実施。その後、15年には、結成20周年記念オリジナルアルバム『20名』を、17年には港カヲルが実年齢で46歳を迎えることを記念したソロデビューアルバム『俺でいいのかい ~港カヲル、歌いすぎる~』をリリース。20年には結成25周年を迎えた。20年12月には解散を発表し、同時に「22年新春に再結成」を宣言。22年1月から活動を再開。8月31日に、『グループ魂 一年ぶりの再結成!中野サンプラザ』が豪華Blu-ray BOXとして発売される。

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