巨人は原辰徳監督など大量73人が新型コロナウイルスの検査で陽性に
巨人は原辰徳監督など大量73人が新型コロナウイルスの検査で陽性に

 新型コロナウイルスの第7波がプロ野球界にも波及している。明日(7月26日)から始まるオールスターゲームも辞退者が続出している中で「開催する必要はあるのか」という批判も多い。この状況が続けば、後半戦も試合開催の基準などをめぐり様々な意見が出てくるのは想像に難くない。陽性となった選手は無症状のケースも多く判断が難しいところもあるが、NPBはこういったシチュエーションの中でどういった対応が求められるのだろうか……。

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 各球団で新型コロナウイルス陽性判定者が続出しているが、特に巨人の大量感染は球界のみならず世間に衝撃を与えた。7月22日にウイルス感染が判明した原辰徳監督を含め、19日からの5日間で首脳陣、選手、スタッフを合わせ計76人が陽性判定となった。これを受けて、22日からの中日との3連戦(バンテリンドーム)の中止が発表された。

「陽性判定者が大量に出たヤクルトが、試合の開催を続けたということもあってネット上などでは不公平論も飛び交った。しかし、感染者数を見れば中止も理解できる。しかし陽性判定が出た選手の多くが自覚症状がなかったという事実もある。球界としては今後、試合の開催基準等をどうするかという問題が浮き彫りになった。陽性判定者は今回同様に隔離するのかどうかなど課題は山積み」(巨人担当記者)

「国内の感染者の増加を見れば球界での激増も驚きはない。米国も自覚症状がない感染者が多数いる中で、スポーツ界の興行は通常通り行い、感染等に関しては各自が状況に応じて対応するというスタンス。選手、観客がマスクを着用しないのも自己責任に任せている。NPB、そして日本国全体がそれをどれだけ受け入れられるか」(在米スポーツライター)

 感染した選手の中には無症状の選手も多く、陽性が判明した巨人のルーキー大勢も「無症状で体は元気なので尚更悔しいです」と自身のインスタグラムでオールスターを辞退する無念を語るなど、試合に出場できる状態でもやむを得ず離脱する選手もいる。検査や隔離のルールなどを変更すべきだという声も多いが……。

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球界で感染者を減らす努力も必要に