ラリー遠田
オズワルドの伊藤俊介と蛙亭のイワクラが、それぞれのラジオ番組で週刊誌の報道に触れて、交際していることを正式に公表した。
7月12日に配信されたニッポン放送のポッドキャスト番組『蛙亭のトノサマラジオ（オールナイトニッポンPODCAST）』にて、イワクラは相方の中野周平の質問を受けながら、伊藤と交際していることを認めた。また、伊藤も7月13日深夜放送の『ほら！ここがオズワルドさんち！』（TBSラジオ）にて交際の事実を明かした。
彼らの熱愛が最初に報じられたのは『FLASH』7月5日発売号（光文社）だった。記事によると、6月末にイワクラのマンションから出てきた2人が食事を楽しみ、再びマンションに戻るところが目撃されていた。2人は肩を寄せ合い、手をつないでいたという。
偶然にも発売翌日のPRイベントでは2人が共演していた。伊藤は「キャスティングしたのは『FLASH』の記者ですか」と語ったものの、交際の事実については肯定も否定もしていなかった。それぞれが自分たちのラジオ番組で、自分の言葉でファンに向けて話をすることに決めていたのだろう。
このおめでたい報告にお笑いファン界隈は沸き立っている。何かと暗いニュースが続く中で貴重な明るいニュースだからということもあるが、それだけではない。彼らがいま売り出し中の気鋭の若手芸人同士であり、これまで彼らの活躍を見てきた人にとっては、2人が結ばれたことが微笑ましく感じられるからだ。
オズワルドは『M－1グランプリ』でここ3年連続で決勝に進んでいる実力派コンビである。昨年は優勝まであと一歩というところまで行きながら、錦鯉に競り負けてしまった。一方の蛙亭もクセのあるコントが面白いと評判になっていて、昨年の『キングオブコント』でも決勝に進んでいた。
そんな彼らは、ピン芸人の森本サイダー、ママタルトの大鶴肥満と共に芸人4人で共同生活を送っていたことでも知られていた。彼らの暮らしぶりはバラエティ番組でもたびたび取り上げられていた。ピザを焼くのが得意な大鶴がピザを振る舞ったり、賞レースに敗れて帰宅した芸人をほかのメンバーが温かく迎えるところなども放送されていた。テレビ宮崎ではこの4人が出演するレギュラー番組『蛙亭イワクラ使節団～伊藤と肥満とサイダーと～』も存在している。
ラリー遠田
ラリー遠田（らりー・とおだ）／作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』（白泉社）の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』（ディスカヴァー携書）、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり＜ポスト平成＞のテレビバラエティ論』 （イースト新書）など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』（光文社新書）。http://owa-writer.com/
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