放送作家の鈴木おさむさん
放送作家の鈴木おさむさん

 放送作家・鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、山下達郎とダチョウ倶楽部がつながったという話。

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 僕は東京FMの金曜日のお昼の時間に、なんだかんだで18年以上ラジオをやらせてもらっています。今は「JUMP UP MELODIES」という名前で、THE RAMPAGEのリーダー・陣君と一緒に音楽番組をやっています。放送時間は2時間で生放送。

 毎回ゲストが二組入るのですが、音楽番組とはいっても、ゲストには芸人さんや映画監督さんとか、多種多様な方がいらっしゃいます。

 先日、6月24日の放送では、11年ぶりのニューアルバム「SOFTLY」が発売になった山下達郎さんをお迎えして、たっぷり1時間お送りする「山下達郎スペシャル」をお送りする予定でした。

 達郎さんのパートは5月に収録していまして、残りの一時間は生放送で、ゲストなしでその週のチャートを紹介する予定でした。

 が、この放送の数週前のこと。TwitterのDMにある方から連絡が来ました。それは長年ダチョウ倶楽部のマネージャーをやってらっしゃる方。Sさん。僕は今年、放送作家を始めて30年なのですが、一番最初、放送作家になりたくてダチョウ倶楽部さんも所属する太田プロダクションに飛び込みました。放送作家を目指す19歳の僕は、お笑いライブでSさんに出会いました。その時、すでにダチョウ倶楽部さんのマネージャーをされていました。

 ずっとずっとダチョウ倶楽部さんに愛のあるマネージメントをしているSさんは、19歳の、なにものでもない僕に優しく声をかけてくれて、作家を目指す僕に「頑張ってね」と言ってくれました。ああいう時の言葉ってとても励みになるんですね。

 そんなSさんから、DMで届いたのは、僕のラジオに二人で出演させてください、というものでした。「ふたりでがんばると言っているので、ふたりが少しでも前向きになれるよう動いています」と。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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ダチョウ倶楽部の結成から体を張る芸風に変化するまで