「六本木クラス」主演の竹内涼真
「六本木クラス」主演の竹内涼真

 韓国発の大人気ドラマ「梨泰院クラス」が「六本木クラス」(テレビ朝日系)として生まれ変わり、いよいよ7月7日から全13話で放送がスタートする。決して信念を曲げない主人公のパク・セロイは宮部新という役名となり、人気俳優の竹内涼真(29)が演じる。

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 近年の韓流ドラマブームを牽引する人気タイトルのリメイク化とあって注目度は断トツだが、「本当に大丈夫か?」「変なパロディーになりそう」と不安の声も少なくない。「梨泰院クラス」がNetflixで日本でも見られるようになったのは2020年3月で、すでに2年以上が経過している。それにもかかわらず、Netflixのデイリーランキングではいまだにトップ10に入り続けている息の長い人気作だ。なぜ、日本でのリメイク化が決定したのか。韓流ドラマに詳しい女性週刊誌の記者は言う。

「本家の放送が開始されたのは日本でコロナ禍が本格化し始めた頃。韓流ドラマは1話が70分以上、全16話以上と長いのが当たり前なのですが、ちょうど4月に一回目の緊急事態宣言が発出され、ステイホームが重なった。結果的に『愛の不時着』とともに日本でも爆発的な人気となりました。物語としても主人公のヒーロー像にとても感情移入しやすく、親の仇うちという勧善懲悪パタンである上に、大ヒットした『半沢直樹』のような怒涛の復讐(ふくしゅう)劇が見られるので、日本人にも非常に親しみやすいストーリーになっています。ただ、同じくテレ朝が手掛けた、大人気海外ドラマ『24』の日本リメイク版『24 JAPAN』はあまりのスケールダウンぶりや、ジャック・バウアーを唐沢寿明さんが演じるなどキャスティングに無理があって大バッシングを喰らい、視聴率的にも大コケしました。今回も『24 JAPAN』の二の舞になるのではという懸念もあります」

 確かに、海外発の大人気ドラマをリメイクするのは難しい。原作ドラマにファンが多ければ多いほど、リメイク時にアンチが生まれやすい傾向もある。しかし、民放ドラマ制作スタッフは「今回は成功する可能性が高い」と指摘する。

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藤原三星

藤原三星

ドラマ評論家・芸能ウェブライター。エンタメ業界に潜伏し、独自の人脈で半歩踏み込んだ芸能記事を書き続ける。『NEWSポストセブン』『Business Journal』などでも執筆中。

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期待される香川照之の「顔芸」