カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)

 地上波のテレビだけでなくYouTubeやTwitterでも冠番組を持つようになったお笑い芸人のカンニング竹山さん。そんな中、気がついたのは、番組を見る側にとって「テレビ」じゃなきゃダメという感覚はもはやなくなったこと。テレビに出ていることが人気の証だった時代から大きな変化を感じているという。

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 これまでは「番組」というものはテレビでしか流さなかった。でも、いま、いろいろなところで番組を流しているとは言葉ではわかっていたけど、リアルにそういう時代になってきたのを実感しています。僕はテレビに出たいという気持ちでやってきたけど、いまやYouTubeやTwitterの番組に出演していて、如実に変わってきたなと思った。

 YouTubeの新番組「カンニング竹山のFXトーク」というのが始まったんですが、今までYouTubeって動画を上げるところだったじゃないですか? それがいまや番組を制作して、流すようになった。僕はTwitterの番組にも出演していますが、最初は「Twitterで? 番組?」って、なんだかわからなかった。

 でも、YouTubeやTwitterの番組の制作も地上波のテレビと同じスタッフがやっていて、出演者の僕たちはテレビの現場に行くのとなんら変わりはない。だから、どこで流れるかは二の次になってくる。「いま収録しているのは、地上波で流れるのね?」「これはネットね?」と確認する感じで、収録している限りはわからない。だから、出演者はどこで流れるかを気にしなくなっているのでは? 正直なところギャラもきちんと事務所に入るので、その点からもテレビに出ているのと何ら変わりはない。

 これまでは、例えば「フジテレビに出ていれば売れている証」みたいなものがあったり、その反対でテレビだと地方局、ラジオならコミュニティーFMに出ていたりすると「売れていない人」という印象もあったけど、地上波のテレビに出ることが全てではない時代にいよいよ突入している。

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カンニング竹山

カンニング竹山

カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。お笑い芸人。本名は竹山隆範(たけやま・たかのり)。2004年にお笑いコンビ「カンニング」として初めて全国放送のお笑い番組に出演。「キレ芸」でブレイクし、その後は役者としても活躍。現在はお笑いやバラエティー番組のほか、全国放送のワイドショーでも週3本のレギュラーを持つ。単独ライブ 「放送禁止2017」が9月21~24日、東京・品川の天王洲銀河劇場で開催(撮影/写真部・小原雄輝)

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地上波以外は「型落ち」な感じがしていた